2022年6月28日 (火)

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図は9手目▲9六歩まで。相掛かりに進みました。藤井聡太竜王は決勝トーナメント展望のインタビューで本局について「二人とも相掛かりを得意にしている。どちらがペースをつかむのがポイント」と述べていました(https://www.youtube.com/watch?v=aNiRRuyfdt8)。

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(得意の相掛かりを用いた佐々木大七段)

江戸時代、将棋の家元に大橋本家、大橋分家、伊藤家の3家がありました。駒の並べ方の「大橋流」や「伊藤流」はこの家元に由来しています。プロ棋士の多くは大橋流で並べていますが、少数派ながら伊藤流で並べる棋士もいます。その一人が本局の対局者である伊藤匠五段。伊藤姓で縁を感じてのことのようです。
大橋流は一段目から二段目、三段目の駒を中央から左右に並べますが、伊藤流は玉金銀桂のあとに歩香角飛の順番で並べます。

Dsc_3158_3 (伊藤匠五段が7三に歩を並べるところ。佐々木大七段は大橋流で並べている)

Dsc_3125_3 (伊藤匠五段は9時30分ごろには特別対局室に入っていた)Dsc_3138_2(佐々木大地七段は9時50分ごろに入室。かばんを置いてからいったん退室し、お盆と紙コップを持って戻ってきた)Dsc_3139_3(駒を並べる前に一礼)Dsc_3143_2 (王将を据える佐々木大七段)Dsc_3154_3 (駒を並べる伊藤匠五段)Dsc_3183_2 (対局前の様子)

藤井聡太竜王への挑戦を目指す第35期竜王戦決勝トーナメントは佐々木大地七段(5組優勝)-伊藤匠五段(6組優勝)戦で開幕します。
対局は東京・将棋会館「特別対局室」で6月28日10時開始予定。持ち時間は5時間。昼食休憩は12時~12時40分、夕食休憩は18時~18時40分です。先後は振り駒で決めます。
将棋連盟ライブ中継アプリの棋譜・コメント中継は八雲、ブログは銀杏が担当します。
よろしくお願いいたします。

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2021年11月14日 (日)

対局から一夜明け、改めて藤井聡太新竜王は会見に臨みました。

Fujii17 (まずは篠﨑圭二・宇部市長から花束が渡され、記念撮影に応じる)

Fujii19 (記念撮影は続く。昇龍の揮毫の色紙とともに)

Fujii21 (現地では入手困難となった読売新聞の号外を手に)Fujii15_2(カメラサービスのあとに一夜明け会見)

―昨夜は実感がないとのことだったが、一夜明けてみて

藤井 そんなに実感はありませんが、先ほど初めて竜王の肩書で色紙を書いて、そういったことで実感が徐々に出てくるかなという気がしています。

―昨夜はどのようなお祝いのメッセージが届いたか、いつ寝ていつ起きたか

藤井 家族と電話で話をして「おめでとう」と言ってもらいました。また、師匠とも少しお会いして声をおかけいただきました。寝たのは結構遅くなってしまって午前2時頃に寝て、8時頃に起きました。

―竜王になって何か変わった景色が見えたか

Fujii22(長考!?)

藤井 肩書など環境とは別に、まだ局面に対する理解力をつけることもあると思うので、その意味でそういう景色を目指していきたいと思っています。

―シリーズを戦って

藤井 構想のあたりで上回られてしまう対局が多かったので、勉強になりました。これからもそこを自分の課題と捉えていきたいと思っています。

Fujii24 ―色紙の「昇龍」に籠めた思いは

藤井 昇龍はもちろん、竜王戦だからでもあるのですが、竜が空に勢いよく昇っていくさまを示すので、そのように上を向いて志していけるようにという意味を籠めました。

―宇部ラーメンは食べたか

藤井 おとといの夕食でいただくことができました。まことにおいしかったです。

Fujii23(柔らかい話題には表情も和む)

―どんな味だったか

藤井 食べる前からとんこつの匂いが漂ってくるようなものでしたが、食べてみると思ったよりも食べやすく、ぺろりと完食しました。

End

以上で第34期竜王戦の中継を終了します。ご観戦ありがとうございました。