2022年6月28日 (火)

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図は58手目△6四歩の局面。ここで佐々木大七段は1時間59分の大長考で▲7五歩と後手の桂頭を目標に動きました。後手は△7五同歩なども考えられましたが、伊藤匠五段は読み筋だったのか、わずか1分で△6三銀と応じています。

Dsc_3129(伊藤匠五段は佐々木大七段の長考の手にすぐ対応した)

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図は55手目▲8六歩の局面です。この手は直前の△5四歩の一瞬に反応した手で、陣形を発展させようとしています。△8六同飛なら▲9七角の間接王手飛車取りがあります。後手が△5四歩としなければ▲8六歩は突きにくい手でした。
とはいえ、▲8六歩で先手作戦勝ちというわけではなく、伊藤匠五段は△5三角▲8七金△6四歩と先手が8筋に手をかけている間に動いていきました。戦いに向けて、局面が少しずつ動いています。

Dsc_3274(8筋を盛り上げていく佐々木大七段)

Dsc_3356_2(鳩森八幡神社は860年創建で歴史が古い)

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Dsc_3364_2(神社内に残る富士塚。江戸時代に富士信仰のため、富士山に模した人工の塚。1789年の築造で、都内で現存するものでは最も古い。1789年は九代大橋宗桂が八世名人を襲位した年でもある)

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