2022年6月28日 (火)

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図は109手目▲7四角成まで。佐々木大七段が後手の飛車を攻めています。
図から△8一飛▲6三馬△8三飛▲7四馬…と進むと千日手です。千日手が成立するか、どちらが打開するか。残り時間が▲佐々木30分、△伊藤14分という中で大きな分岐点を迎えています。
実戦は△8一飛▲6三馬△8三飛に▲7二馬と佐々木大七段が千日手模様を打開しました。

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図は伊藤匠五段が90手目に△8五金と打った局面。代えて△7六銀と攻めるのは▲7五銀と根元を取られてしまいます。力をためた△8五金に、佐々木大七段は圧力を緩和する▲6九玉の早逃げで対応します。ともに残り時間が1時間を切る中で力の入った応酬を繰り広げています。

Dsc_3132(落ち着いた指し回しを見せる伊藤匠五段)

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図は81手目▲5五銀打の局面。佐々木大七段は厚く指して、後手の攻めを押さえこめればうまいです。伊藤匠五段は攻めをつなげていけるかどうか。
実戦は▲5五銀打に△5三歩。馬取りですが、自分の角の退路を断つ面もあります。引き下がらずにどんどん攻めていくぞという意思が見える手です。現状は先手の受け、後手の攻めの構図で局面が進んでいます。

Dsc_3175(馬を作って手厚く指す佐々木大七段)

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図の61手目▲7六銀の局面で、伊藤五段が23分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲佐々木3時間44分、△伊藤3時間4分。対局再開は18時40分です。夕食の注文は佐々木七段がチキンカツ定食(ふじもと)、伊藤五段は玉子炒飯(紫金飯店)でした。