2019年6月28日 (金)

65近藤六段は予想されていた▲6八玉ではなく、▲8九同玉と成香を取り払う順を選択。これを見た稲葉八段は「取った!」と驚きの声を上げました。
「ここまで先手はずっと強気に指していまして、この局面も成香を取る手を選んで、これで折り合いがついているということは考えにくいんですよね。普通はどちらかがよくなるところです。これでもしいい勝負なのならすごいですけれど」と、稲葉八段は図の局面についての感想を述べました。

Photo_56 (棋士室で継ぎ盤検討する稲葉八段と平藤眞吾七段)

Photo_57 (▲8九同玉を見た稲葉八段は意外そうな表情を浮かべて頭に手をやった)

62 図は15時54分の局面。藤井七段は単刀直入に王手で香を打ち込んでいきました。棋士室での検討でも挙がっていた一手で、以下▲7九玉△8九香成に(1)▲同玉は△8七歩成▲同金△8五桂▲8八香△7七桂成▲同金に△6八角で、先手は危険極まりない形。(2)▲6八玉なら長い将棋と話されていました。

Photo_55 (入荷されたばかりの将棋世界8月号。羽生善治九段が表紙を飾っていた)

2019062856_4図から本譜は▲1二飛成△2二金▲1九竜に△8六歩(下図)と進行。棋士室では最後の△8六歩で△8二香が示されており、意外そうな声が上がりました。藤井七段は竜を作らせる代償に、玉頭の取り込みを主張しています。

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Photo_54 (昼食休憩再開直後、盤面を見つめる藤井七段)

14時50分ごろ、棋士室に大盤解説会の解説を務める稲葉陽八段が来訪、数分後に北村桂香女流初段も来訪しました。

Photo_49 (本局の映るモニターに目を送る稲葉陽八段。大盤解説会の解説を務める)

Photo_50 (北村桂香女流初段も来訪。大盤解説会で聞き手を務める)

Photo_51 (進行に稲葉八段の目が反応した)

Photo_52 (北村女流初段も反応していた)

2019062852_3近藤六段は図から▲8六同歩と歩で応じました。対して、△1五香▲同飛に△8五歩(下図)が藤井七段の回答。この順はAbemaTVで佐々木大地五段が解説していたもので、以下、▲8五同歩は△5九角▲8四香△同飛▲同歩△8五香▲7九玉に△4八角成(参考図)が一例として示されると、「後手の攻めが速そうです」と佐々木大五段は見解を示しました。

2019062856_3

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Photo_48 (対局開始前、左手をあご付近に当て、右手を左肘にあてがい支える近藤六段)