午前の控室
午前の控室、いまは中村太地七段と高見泰地七段がいます。高見七段はNHKの「将棋フォーカス」の司会を務め、中村七段は同番組で「太地隊長の角換わりツアー」という講座を担当している縁があります。
【竜王戦第1局、序盤からハイペースで進む(動画あり)|読売オンライン】
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/20191011-OYT1T50198/
図は12時ごろの局面。すでに63手まで進んでいますが、本格的な戦いはまだ始まっていません。ここからは中盤戦入りを見据えて、手の進みが遅くなると思われます。どちらが主導権を握るのかが午後の戦いに注目ポイントです。
竜王戦プレミアム2
竜王戦プレミアムのトークショーは、島九段から佐藤康九段に交代しました。佐藤康九段は自身の経験から、「いちばん調子のいい棋士が挑戦者になる。一方、タイトル保持者は第1局、第2局と対局を重ねながら調子を上げていく」と話していました。
トークショーが始まる前に、第7期竜王戦七番勝負について佐藤康九段に聞きました。
竜王戦七番勝負が竜王-名人の対決となるのは今回で5回目。過去の戦績は2勝2敗です。1回目は1994年の第7期竜王戦、前年に初タイトルとなる竜王を獲得した佐藤康光竜王に、五冠を保持していた羽生善治名人が挑戦しました。第1局のパリ対局から羽生名人が3連勝、佐藤竜王も2勝を返しましたが、第6局が決着局となり、羽生竜王名人(六冠)が誕生しました。羽生七冠が誕生したのは、その2年後の1996年です。
「当時は羽生さんがタイトル戦で勝ち続けていました。一方、私は竜王を獲ったあと、それほど実績を挙げていませんでした。タイトルを獲ってから生活パターンが変わり、勝率も将棋の精度も落ちていました。ですから防衛というよりも挑戦する気持ちでしたが、竜王と名人という最高峰の戦いですから、それに恥じない戦いをしようという気持ちはありました。結果は残念でしたが自分のベストは尽くせたと思います。今回、広瀬さんと豊島さんがどういう戦いをするのか、私も注目しています」(佐藤康九段)
最近のタイトル戦の流れ
最近のタイトル戦は、挑戦者の奪取が続いています。2018年度に豊島名人が棋聖を奪取して以降、11回のタイトル戦で防衛したのは渡辺明棋王だけです。あらためて防衛の難しさを感じます。広瀬竜王は2011年度の第52期王位戦に続く、2度目の防衛戦で初の防衛を目指します。豊島名人は挑戦者が奪取する流れに乗って二冠復帰なるか。
2018年
名人 防衛
棋聖 奪取(豊島棋聖初タイトル、タイトル保持者が8人に)
王位 奪取(豊島将之二冠達成)
王座 奪取
竜王 奪取(広瀬竜王誕生、羽生善治九段が無冠に)
王将 奪取(渡辺明二冠達成)
棋王 防衛
2019年
叡王 奪取(永瀬拓矢叡王初タイトル)
名人 奪取(豊島将之三冠達成)
棋聖 奪取(豊島名人が棋聖を失い渡辺明三冠達成)
王位 奪取(豊島名人が王位を失い一冠に)
王座 奪取(永瀬拓矢二冠達成)
竜王
本年度成績
両者の本年度成績を紹介します。(未放送のテレビ棋戦を除く)
【広瀬章人竜王】
本年度は8勝3敗、勝率は0.727。4月は対局がつかず、5月も2局だけ。対局不足を懸念する声もありましたが、7月以降は7連勝するなどギアを上げてきました。第40回JT将棋日本シリーズでは決勝進出も決めています。直近の対局(今月9日)では敗れているものの、7連勝の最後に豊島名人を破っているのは好材料です(今月3日)。
【豊島将之名人】
本年度は25勝12敗、勝率は0.676。対局数と勝数は本年度1位。竜王挑戦、第27期銀河戦優勝の一方、棋聖と王位のタイトルを失うなど、波の大きい一年でしたが、この年度末に竜王名人の二冠達成なるかという大きな一番を迎えました。過去に竜王名人を達成したのは、谷川浩司九段、羽生善治九段、森内俊之九段の3人しかいません。




