2022年7月19日 (火)

2022071923戦型は相居飛車の力戦型となりました。先手は早々に左美濃に形を決め、後手は雁木の骨格を築きました。すでに前例はありません。1手前の△7四銀が特に珍しく、△6五銀から7六の歩を狙うのが一例です。山崎八段は図の▲4七銀を見て、30分を超える考慮を見せています。
Img_1143(山崎八段は序盤から惜しみなく時間をつぎ込む)

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◆山崎 隆之(やまさき たかゆき)八段◆
1981年2月14日生まれの41歳。広島県広島市出身。森信雄七段門下。1998年、四段。2013年、八段。棋士番号は227。 タイトル戦登場は1回。棋戦優勝は8回。
居飛車党で相掛かりを得意とし、独創的な序盤戦術や形にとらわれない力強い指し回しは多くのファンを魅了します。第25期竜王戦では挑戦者決定三番勝負まで進出しましたが、あと1歩のところで涙を呑みました。

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◆稲葉 陽(いなば あきら)八段◆
1988年8月8日生まれの33歳。兵庫県西宮市出身。井上慶太九段門下。2008年、四段。2016年、八段。棋士番号は269。 タイトル戦登場は1回。棋戦優勝は2回。
居飛車党の本格派。相掛かりや角換わりを得意とし、攻めの棋風が持ち味です。
過去には5回、決勝トーナメント進出を決めており、今期は第30期以来となる参加です。

Img_1126(対局開始前、記録係が対局の用意を進める)
Img_1130(先に入室したのは稲葉八段だった)
Img_1132(山崎八段は9時45分頃、姿を見せた)
Img_1135(山崎八段が駒箱に手をかけ、駒を盤上に散らす)
Img_1176(定刻10分前には、すべての用意が整った)