2020年11月 7日 (土)
昼食休憩
仁和寺(2)
竜王の積極策
現局面がどういう状況なのか、福崎九段にお尋ねしました。
「後手は7筋の歩を取らせる代わりに、先手の飛車が手数を掛けて戻るよう仕向けました。横歩取りに似た構想です。昔の将棋だと歩を取られるのを警戒して後手が選ばない変化でしたが、近年はこういった新感覚な将棋が出てきましたね。第1局を見ても分かるとおり、豊島竜王は奇襲にも似た指し回しを採用するぐらい、この竜王戦に懸ける思いは強いです。本局も、後手番ながら積極的に指そうという意思が伝わります」(福崎九段)
(着替える前、「烏帽子がついていたんですよ」と畠山鎮八段が披露していた)
(その姿を撮影していた清水女流七段、さらに福崎九段も加わって関係者の撮影に応じた。このときはまだ序盤で継ぎ盤も並べられていなかったが、いまは控室らしい雰囲気が出ている)
仁和寺(1)
(仁和寺の入り口にあたる「二王門」)
対局場である「仁和寺」は、真言宗御室派の総本山の寺院です。「古都京都の文化財」の構成資産として、世界遺産に登録されています。光孝天皇の勅願で仁和2年(886年)に建てられ始め、子の宇多天皇によって仁和4年(888年)に落成。当初は「西山御願寺」と称されましたが、やがて元号を取って「仁和寺」となりました。広大な境内には国宝の「金堂」をはじめ、仁和寺御殿といわれる御所風建築物が建ち並びます。
【世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺】
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【仁和寺|Twitter】
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