2020年11月 7日 (土)

Ryuou20201107010148 図の局面で羽生九段が49手目を封じ、第3局の1日目が終了しました。封じ手に使用した時間は42分。1日目の消費時間は▲羽生4時間22分、△豊島3時間10分。2日目は明日8日の9時から同所で指し継がれます。

20201107_48ついに戦いが始まりました。畠山鎮八段は「羽生九段の45手目▲7七桂は意外でしたし、47手目▲9七角は相当強気な一手です。豊島竜王もそれは通らないとしてここで動きました。水面下で激しい読みがぶつかっているんです」といいます。封じ手時刻まであとわずかです。

Img_8878_z_toyo02 (1日目終了間際、ついに仕掛けを放った)

Img_8313 (仁和寺の白壁。このあたりは「きぬかけの路」と呼ばれる)

京都市北西部の三つの世界遺産(対局場の仁和寺のほか、金閣寺、龍安寺)を巡る、全長およそ2.5キロメートルの観光道路です。宇多天皇が真夏に雪見をするために衣笠山(別名きぬかけ山)に絹を掛けたと伝えられる故事にちなみ、「きぬかけの路」と命名されました。

【きぬかけの路】
https://kinukake.com/

Img_8320 (道中にある石碑)

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20201107_46後手陣は控室で予想されていた攻め形に組み上がりました。対する先手は45手目▲7七桂で趣向を見せています。福崎九段によれば、▲6六歩~▲6五歩で後手の右銀を追い返し、あわよくば続く▲7五歩で2六飛の横利きを通して使うのが狙いだといいます。「ここ数手が勝負どころです」とのことです。
時刻は16時。互いに指す手が難しく、封じ手時刻までまだ2時間ほどあるにもかかわらず、控室では「あと数手で1日目は終わりますね」との声も。

Img_8922_z_toyo01 (十分な攻め形を築いたものの、相手に反発される懸念がある。豊島竜王の読み筋やいかに)