2010年8月16日 (月)

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図の局面で定刻の18時10分になり、夕食休憩に入った。ここまでの消費時間は▲久保二冠3時間52分、△羽生名人2時間59分。羽生名人が2筋の歩を伸ばし、久保二冠の穴熊にじわじわとプレッシャーをかけている。5筋から2筋はほとんど羽生名人の勢力圏のようだ。久保二冠はなんとか捌(さば)きの糸口を見つけたいところだが……。対局再開は19時より。

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17時40分頃、控え室を高野秀行五段が訪れた。「下の道場にモニタがあって今の盤面はわかるんだけど、昼食休憩からどう進んだのか全然わからなくて」と、パソコンで手順を確認。「これは△2四歩突くよねえ。突いたらどうするんだろ?」と考えているところへ、モニタに△2四歩を着手する羽生の手が映る。「やっぱり突きますよねえ。で……うーん。やっぱり居飛車がいいですよねえ」。
ひと通り継ぎ盤で検討した後、高野五段が口を開く。「そういえばさっき羽生さんがコーヒーを買いに下(2階)に来てて、道場のお客さんがどよめいてましたよ。小さな子なんかサインをお願いしてて。羽生さんは『対局中だからごめんね』って言ってましたけど(笑)」

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(高野五段)

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控え室に再び瀬川四段が戻ってきた。「後手がよくなりそうですが、具体的にどうやるんでしょうか。4九の角はなかなか取られないので、後手は自陣を整備するくらいですかね。▲6五桂が先手になる(注・5三の地点が守られていない)のが嫌なので、△5二金や△4二金と上がっておくくらいですかね」。

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(瀬川四段。奥で光るのは特別対局室の盤面を映すモニタ)

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(控え室に提供された差し入れ。夜の山場に備えての栄養ドリンク)

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17時10分頃、中村太地四段が控え室を訪れた。中村四段は今期竜王戦で6組優勝を果たし、決勝トーナメントに出場している。中村四段はモニタで対局室の様子を見たり、継ぎ盤で駒を触った後、「失礼します」と去っていった。
両対局者の夕食注文は、久保二冠が「親子丼(上)」、羽生名人が「うな重(梅)、肝吸」。

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16時50分頃、羽生名人は先手陣深くに角を打ち込んだ。閉じ込められているようだが、先手は5八と3八の金が動くと大駒が取られてしまうので、すぐにこの角を取りきってしまえるわけではない。ただし羽生名人としても、△4九角は金と刺し違える可能性が高い(駒損になる)ため、決断を要する一手だ。先手は▲5九歩と受ける一手。これから両者の角がどのように働くのか注目だ。

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