2022年8月 5日 (金)

Dsc_38981

Dsc_38941 (先手の広瀬八段の側から見た盤面。後手が4筋の歩を切り、先手が▲4七歩と打つ展開になった。同一の前例は、もうない)

Dsc_38951 (手番の後手としては、持ち歩を生かす順を考えたいところか)

Dsc_38911 (佐藤九段の席周り。飲み物は水とキャラメルラテだ)

Dsc_38931 (広瀬八段の席周り。脇息にハンカチをのせている)

20220805d▲3八金(図)に対して佐藤九段が8分使ったところで正午になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲広瀬54分、△佐藤23分。昼食の注文は、ともに「豚生姜焼き弁当」(鳩やぐら)です。対局は12時40分に再開されます。

20220805c

図は11時30分頃の局面です。40手目の△6五銀でいったん前例がなくなりましたが、ここでは昨年に指された第42回将棋日本シリーズJTプロ公式戦準決勝、▲藤井聡太三冠-△永瀬拓矢王座戦(肩書は対局当時)に合流しています。そちらは以下、▲5六歩△9二香▲6九玉△6五桂で戦いに入りました。△8一飛に対して、広瀬八段はまとまった時間を使って考慮中です。

Dsc_37761 (広瀬八段。前例からの手の変え方を模索しているのだろうか)

20220805a上図は10時45分過ぎの局面です。角換わり相腰掛け銀の将棋になりました。どちらも長くは手を止めることなく指し進めています。▲4五歩の局面の前例は、先々月に指された第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局、▲永瀬拓矢王座-△藤井聡太棋聖戦だけ。そちらは以下△8六歩▲同銀△6五銀という進行でしたが、佐藤九段は8筋の突き捨てを保留して単に△6五銀(下図)とぶつけました。

20220805b

Dsc_37661 (広瀬八段。3八金型から4筋の位を取るという前例の少ない指し方を採用した)

Dsc_38261 (対する佐藤九段も研究済みか、わずかな考慮時間で前例を離れる手を指した)