2012年7月31日 (火)

30 居玉のまま右玉に構える含みを残していた後手ですが、30手目に△4二玉と態度を明らかにしました。

この一手で、プロの公式戦においても前例のある局面に合流。

一見すると先手と後手は同じような陣形にも見えますが、後手が△8五桂と跳ねられるのに対して、先手は▲2五歩としているので▲2五桂とは跳ねられない点など、細かな差があります。

このような差が、今後どのように影響してくるか。局面は、これから中盤戦に突入しようとしています。

Photo_22 写真は、本日の対局で三浦八段が使用している扇子と同じもの。
(将棋会館1階の売店コーナーにて撮影)

大山康晴十五世名人の「助からないと思っても助かっている」という言葉が揮毫されている。

三浦八段は若い時からこの扇子を使用しており、「厳しい局面においても、最後まで諦めず最善を尽くせば、道が開ける時もある」という意がある。

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22手目△3三銀の局面で三浦八段が25分考え、昼食休憩の時間に入りました。

後手玉は態度を決めず居玉のまま進めており、様々な可能性を残していますが、堀口弘治七段は「序盤は細かな駆け引きがありましたが、このまま穏やかに進めば前例のある局面に合流するのでは」と現局面を見ています。

現在の消費時間は▲三浦59分、△丸山58分。(持ち時間、各5時間)

昼食の注文は、丸山がさば味噌定食(みろく庵)。三浦がヒレカツ定食ライト、肝吸(ふじもと)。
対局は、13時に再開されます。


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(後手側から見た実際の盤。本日の対局で使用されている駒は、晴月作水無瀬書)

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(先手玉。「水無瀬」と書体が書かれている)

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(後手玉。「晴月作」と書かれている)

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Photo_14 本日、東京・将棋会館の対局立会人を務めるのは堀口弘治七段。

9手目▲5八金右までの局面【図】について、感想を伺いました。

堀口七段「現局面、後手は手が広いですね。少し例を挙げるだけでも、△9五歩と端を詰めるか、△4二飛と回るか。それとも△3三銀と居飛車で普通の駒組みをするかなど、色々な候補手があります。丸山さんは少し考えていますが、早くも今後の大きな方針を決める局面を迎えているのです」

また、堀口七段は、コンピューターのデータベースで本譜の8手目△9四歩でプロの公式戦における前例がなくなったことを確認すると「後手は一手半の損をしていますからね。(今は)昔とは将棋の考え方が変わってきている」とコメント。

早くも未知の局面に突入した本局、どのような展開になるのでしょうか。