梶浦七段が勝ち進む 146手で、梶浦七段が佐藤天九段をくだしました。終局時刻は22時45分。消費時間は▲佐藤4時間59分、△梶浦4時間59分。勝った梶浦七段は、次戦では羽生善治九段(1組4位)と対戦します。
クライマックス 22時25分、佐藤九段は一分将棋になるまで考えた末に▲4三金(図)と打ち込み、決着をつけにいきました。どちらが勝つにしても、終局はそう遠くなさそうです。梶浦七段は残り4分。 (梶浦七段。ここをしのげるかどうか)
抜け出すのはどちらか 図は21時40分頃の局面です。互いに相手の攻め駒が自玉の喉元まで迫ってきており、正確な読みが求められる状況です。形勢は依然として難解。残り時間はともに20分ほどになっています。 (佐藤天九段)
難解な形勢 図は20時30分過ぎの局面。佐藤天九段に攻めのターンがきています。△4二玉には▲5一銀が部分的には厳しい手ですが、そこから一気に寄せきるというわけにはいかないかもしれません。梶浦七段のほうは、手番を得ての△7六香が楽しみ。形勢はまだまだ難しそうです。 (佐藤天九段)
終盤戦 対局が再開されて、図は19時20分頃の局面。△5四金は、5五桂に狙われている金をかわしながら、逆にどこかで△5五金と桂を食いちぎる筋を作った手です。ただ、やはり自玉の守りが弱体化するので、リスクもあります。具体的には、▲2三とがうるさい攻め。間もなく終盤の寄せ合いに入りそうです。 (梶浦七段。リスクを恐れずに前に出た)