2021年8月12日 (木)

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△5五歩に▲同角と取ったため、△同飛▲同歩△9九と▲6一飛から終盤に突入しました。

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後手は懸案だった飛車角がさばけ、玉形の差が主張になります。ペースも握っていそうですが、長期戦ですぐには終わりません。

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▲2六歩は▲5三歩成△同銀▲2五歩△5四飛▲5五歩と飛車に詰めろをかけています。藤井王位・棋聖は▲2六歩に△6六角▲同飛△5四飛と応じています。

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94手目△6六角で、ようやく歩以外の駒が駒台に乗りました。後手は駒損ながら身軽になった飛車、△9九との補充、桂頭の弱点が楽しみです。

△5四飛まで、残り時間は▲永瀬25分、△藤井9分。指し手のペースが上がっています。

Dsc_0969(昼食休憩明けの藤井王位・棋聖)

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図は▲3五歩と歩を取ったところ。▲2六歩から▲2五歩と飛車を捕まえる狙いで、デビュー当時の永瀬王座を思わせるような超駒得重視の構想です。現局面で△7三桂▲2六歩△8五桂は、▲2五桂と今度は角を捕獲されてしまいます。

Dsc_0981(昼食休憩後の永瀬王座)