カテゴリ「第35期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2022年7月26日 (火)
2022年7月25日 (月)

藤井聡太竜王への挑戦を目指す第35期竜王戦決勝トーナメントの佐藤天彦九段(1組2位)-高見泰地七段(3組優勝)戦は7月26日10時に東京・将棋会館で指されます。
持ち時間は各5時間。昼食休憩は12時~12時40分、夕食休憩は18時~18時40分です。先後は佐藤天九段の振り歩先(歩が多ければ佐藤天九段の先手)の振り駒で決めます。勝者は次戦で広瀬章人八段(2組優勝)と対戦します。
過去の対戦は2012年1月の第38期棋王戦予選の1局のみ。そのときは佐藤天九段(当時六段)が勝っています。
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2022年7月19日 (火)

Img_1282(飛車を転回して鋭く反撃を決めた山崎隆之八段)
Img_1293(敗れた稲葉陽八段は途中で誤算があったか)
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Img_1299(感想戦は序盤を中心に検討していた)

以上で本局の中継を終了します。ご観戦、誠にありがとうございました。

2022071986図の局面で稲葉八段が投了を告げ、山崎八段の勝ちとなりました。終局時間は20時11分で、消費時間は▲稲葉4時間16分、△山崎3時間50分(持ち時間は各5時間)。勝った山崎八段は次戦で、挑戦者決定三番勝負進出を懸けて永瀬拓矢王座(1組優勝)と対戦します。

2022071974山崎八段は緩むことなく攻め続けます。△3九飛の王手に▲4九桂は△3八飛成が、△5八金までの詰めろ飛車金取りになります。▲4九銀も△3八金▲5八銀打△4八歩で、駒を取りながら先手玉を追い詰められます。局面は後手勝勢と見られており、山崎八段が確実に勝ちに近づきつつあるようです。

Img_1247(居玉のまま攻め続ける山崎八段)
Img_1223(稲葉八段は土俵際に追い込まれた)

2022071966山崎八段は△4七飛成と飛車角交換に踏みきりました。▲同歩に△4八銀と打って、左右挟撃形となります。次に△5九角や△4九角、△4五桂など複数の厳しい狙いがあり、先手は受けづらそうです。このまま、山崎八段が押しきれるでしょうか。
Img_1279(見解を示す池永五段)

2022071961対局再開後、稲葉八段は▲2七同飛と馬を取り、△3八銀の両取りに▲3六角と打って飛車と金にひもをつけました。苦しい辛抱ですが、▲8一角成や▲8三馬で、自陣に馬が利いてくる形になれば、抵抗する手段が増えます。
Img_1217(稲葉八段は辛抱を選ぶ)

2022071958_3△2七角成に稲葉八段は考え続け、夕食休憩の18時を迎えました。△2七角成に稲葉八段が消費した時間は1時間9分で、ここまでの消費時間は▲稲葉3時間51分、△山崎2時間56分。夕食は山崎八段が注文なし、稲葉八段が珍豚美人Cセット(ご飯、カップスープ、イレブン)です。対局再開は18時40分です。
Img_1269(夕食休憩時の局面)
Img_1271(強烈な角成りを前に、稲葉八段は長考に沈んだ)

2022071958_2△4五角から、▲9四馬に△2七角成という角捨ての大技が飛び出しました。▲9四馬は、馬の位置を気にしての一手ではないか、と棋士室で示されました。馬を逃げておけば、次に▲4五銀と角を取っても△同飛が両取りになりません。しかし、△2七角成が大技。▲2七同飛に△3八銀が、飛車と金の両取りになります。▲4八飛と逃げても△3九銀▲5八飛に△4九馬の追求が厳しく、後手が抜け出したかもしれません。
Img_1240_2(大技を見せた山崎八段。局面をリードする一手になるか)