カテゴリ「第34期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2021年7月 1日 (木)

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△2二角に▲7六金(1時間7分)△3四歩(47分)▲7九角△5五歩▲6六歩(25分)と進んでいます。

20210701c_4後手の狙いは△5六歩▲6五歩△5五角です。以下▲3八飛は△7八歩が痛打になるので、▲2九桂が予想されます。

Dsc_0028(朝から降っていた雨は昼過ぎにやんだ。暦は7月になり、アジサイが名残り惜しい)

Dsc_0042(茅の輪)

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Dsc_0030(将棋に縁のある御守「王手勝守」。結びつけられたおみくじは「鳩みくじ」)

Dsc_0035(七夕の飾り。撮影中、短冊をもらい、願い事を書く人が何人もいた)

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中盤の難所を迎えています。後手は△7七歩成を権利にしていますが、桂を渡すと▲3四桂や▲4四桂が厳しいのでタイミングが難しいです。

図で▲7六金には△5五歩が好手。以下▲6六歩△5六歩▲6五歩△5五角と進みます。

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▲3八歩は△8八角成ですし、▲3八飛は△4六歩で△5七歩成と△8八角成の狙いが受かりません。

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12時、図の局面で八代七段が18分使って昼食休憩に入りました。消費時間は☗八代1時間9分、☖三枚堂27分。昼食注文は八代七段が「豚しょうが焼き弁当」(鳩やぐら)、三枚堂七段が「ゴーヤーチャンプルー弁当・ご飯大盛り」(鳩やぐら)。対局は12時40分に再開されます。

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戦型は矢倉模様で、後手が最新の急戦策を採用しています。▲4六銀に△7二飛が昨年から注目されている指し方です。

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一見、飛車が攻めに使いにくいようですが、△7五歩▲同歩に△6五桂、また△8五桂と攻める含みがあります。△8五桂に▲6六銀なら△6五歩、▲8八銀なら△7五飛で勢いが増します。
三枚堂七段が実戦で迎えるのは初めて、八代七段は今年5月の第93期ヒューリック杯棋聖戦一次予選▲八代弥七段-△遠山雄亮六段戦で経験があります。その将棋は▲5六歩に△4四歩▲3五歩△7五歩▲同歩△4五歩▲3七銀△3五歩▲同角△7六歩▲8八銀△6五桂▲6六歩△同角▲6七金と進み、結果は先手勝ちです。
本局は▲8八銀まで前例を踏襲しましたが、三枚堂七段はそこで△5二金と手を変えました。

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攻めずに玉形に手を入れ、△6五桂から△7五飛に期待しています。先手は角のにらみが主張で、▲4四桂と打てるため△6五桂に受けに回る楽しみがあります。

豊島将之竜王への挑戦権を争う第34期竜王戦は、決勝トーナメントが進行中です。7月1日(木)は八代弥七段(2組2位)-三枚堂達也七段(3組優勝)の一戦を中継いたします。勝者は次戦で久保利明九段(1組2位)と対戦します。
対局は東京・将棋会館「特別対局室」で10時開始、持ち時間は各5時間。先後は振り駒で決定します。

本局の中継は棋譜コメントを文、ブログを紋蛇が担当します。よろしくお願いいたします。

Dsc_9778(対局ボード)

2021年6月29日 (火)

Burogu1_2(勝った梶浦七段)

Burogu2_2(161手目▲8七竜がぴったりで激戦を制した)

Burogu3_2(敗れた青嶋六段)

Burogu4(「序盤で苦しくしました」と振り返る。終盤は追い上げたかに見えたが届かなかった)

Burogu6(感想戦の模様)

以上で本局の中継は終了となります。ご観戦いただきまして、ありがとうございました。次回の中継は7月1日(木)の八代弥七段(2組2位)-三枚堂達也七段(3組優勝)戦です。お楽しみに。