カテゴリ「第34期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2021年7月 9日 (金)

今期竜王戦決勝トーナメントは着々と進行中。7月9日(金)は羽生善治九段(1組4位)-梶浦宏孝七段(4組優勝)戦を中継いたします。
対局は東京・将棋会館「特別対局室」で10時開始。持ち時間は各5時間。先後は振り駒によって決定されます。両者は前期決勝トーナメントで初めて顔を合わせ、羽生九段が横歩取りの戦いを制しています。約11ヵ月ぶりの対戦です。勝者は1組優勝者の永瀬拓矢王座と対戦します。
本局の中継は、棋譜コメントを康太、ブログを生姜が担当いたします。よろしくお願いいたします。

Dsc_0779 (朝の千駄ヶ谷は小雨が降っている)

2021年7月 2日 (金)

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22時25分、佐藤九段は一分将棋になるまで考えた末に▲4三金(図)と打ち込み、決着をつけにいきました。どちらが勝つにしても、終局はそう遠くなさそうです。梶浦七段は残り4分。

Dsc_19651 (梶浦七段。ここをしのげるかどうか)

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図は20時30分過ぎの局面。佐藤天九段に攻めのターンがきています。△4二玉には▲5一銀が部分的には厳しい手ですが、そこから一気に寄せきるというわけにはいかないかもしれません。梶浦七段のほうは、手番を得ての△7六香が楽しみ。形勢はまだまだ難しそうです。

Dsc_20161 (佐藤天九段)

20210702k対局が再開されて、図は19時20分頃の局面。△5四金は、5五桂に狙われている金をかわしながら、逆にどこかで△5五金と桂を食いちぎる筋を作った手です。ただ、やはり自玉の守りが弱体化するので、リスクもあります。具体的には、▲2三とがうるさい攻め。間もなく終盤の寄せ合いに入りそうです。

Dsc_20891 (梶浦七段。リスクを恐れずに前に出た)

20210702j梶浦七段の△7七歩(図)に佐藤天九段が25分使ったところで18時になり、夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲佐藤3時間9分、△梶浦3時間15分。夕食の注文は、佐藤天九段が「うな重セット(肝吸)」(ふじもと)、梶浦七段が「鶏肉のグリーンカレー」(Le Carre)です。対局は18時40分に再開されます。

20210702i図は17時頃の局面。先手の佐藤天九段は持ち駒の桂を次々に自陣に投入するなど、徹底的に受ける方針です。ただ、先手の形はまとまっているとはいい難い格好なので、後手の梶浦七段としては、どこかを突破できれば、そのまま一気に押し込んでいける可能性もありそうです。

Dsc_19861 (佐藤天九段)