カテゴリ「第34期竜王戦七番勝負第1局」の記事 Feed

2021年10月 8日 (金)

Dsc_4202(豊島竜王は別室で封じ手を書いている)

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Dsc_4229(封じ手の記入を終えた豊島竜王が席に戻る)

Dsc_4235(封にサインをする藤井三冠)

Dsc_4244(封じ手が立会人に預けられ、1日目が終了した)

Dsc_4260

34_1_4318時になり、図の局面で豊島竜王が44手目を封じました。封じ手の一手に使った考慮時間は1時間28分。1日目の消費時間は☗藤井3時間25分、☖豊島4時間8分(持ち時間は各8時間)。明日9時から指し継がれます。

Img_3984(夜の渋谷。7日18時30分に撮影)

43手目▲6六金に豊島竜王が長考しています。もしこのまま封じ手になれば、44手目の考慮時間は1時間半近くになり、松尾八段が、あと数手で封じ手と予想した局面から1手しか進まなかったことになります。豊島竜王は難解だと判断しているのか、それともチャンスだと感じているのか。次の一手は注目です。

Mnt01_1741(17時41分、モニター映像)

作家の芦沢央さんが現地を訪れています。芦沢さんは作家で『神の悪手』(新潮社)など将棋を題材にした小説も発表されています。今回は七番勝負全体を取材し、特別観戦記を執筆します。後日、読売新聞の文化面に掲載される予定です。豊島竜王と藤井三冠の互いに高め合っていく関係性に注目されているとのことです。

【芦沢 央(あしざわ・よう) @AshizawaYou|Twitter】
https://twitter.com/AshizawaYou

Dsc_4183(関係者控室で取材する芦沢さん)

Dsc_4196(中村修九段の手元には封じ手用の封筒)

34_1_33松尾八段に休憩明けから16時ごろまでの進行について聞きました。

「▲7七金(1図)は形が乱れても歩を守る手で、強い指し方といえます。ほかには▲3七桂で7六歩を取らせる指し方もありました。藤井三冠は柔軟ですから、どちらの展開もあり得たと思います」

34_1_42「△5四飛(2図)は次に△1三角とする構想でしょうか。後手はあまりゆっくりせずに、飛車角桂で手を作っていくイメージです。先手は後手の動きをうまく抑えたい。互いに指し手が難しいですね。この将棋は、次はこう、次はこう、というように読みが展開していきません。一手一手を考えていかなければいけない将棋です。18時までに10手も進まないと思います。2~3手か、3~4手か……」

Dsc_3688(朝の豊島竜王)

34_1_38図は38手目△3五歩の局面。▲3五同歩だと後手の技が決まるようです。
▲3五同歩に△6五桂▲8七金△5四飛▲5八金△8八角成▲同金△3六角で参考図。

34_1_38s参考図では2五の飛車取りと☖5八角成☗同玉☖5七飛成が受かりません。
藤井三冠もこの変化を避け、最初の図で▲3五同歩ではなく▲3五同飛と変化しました。

Dsc_3696(朝の藤井三冠)

1日目15時のおやつです。
10時のモンブランと同じく、セルリアンタワーのペストリーショップで販売中です。

藤井三冠 サバランオランジュ、アップルジュース
豊島竜王 タルトフィグ、アップルジュース

【ペストリーショップ | セルリアンタワー 東急ホテル】
https://www.tokyuhotels.co.jp/cerulean-h/restaurant/pastry-shop/cake/75187/index.html

Dsc_4160(サバランオランジュ)

Dsc_4137(タルトフィグ)

竜王戦プレミアムの解説とトークショーに松尾八段が登場。
まずは立会人の仕事について話していました。

Dsc_4071 

Dsc_4082 

Dsc_4084(局面は36手目△3四歩。後手は右桂や角の働かせていく)

Dsc_4093_2(会場で販売されている手ぬぐい)