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2020年7月31日 (金)

39佐藤七段は7九の飛車を2筋に転換し、▲2五歩と圧力を加えています。2筋を交換すれば、▲2五桂からの端攻めが楽しみです。しかし、先手は玉形がやや不安定で、3八の銀をどう使うかが課題となっています。

Dsc_1044(七段昇段記念で、佐藤和俊七段の扇子が発売されている)
【『楽天市場』七段 佐藤和俊扇子「決然」:公益社団法人 日本将棋連盟】

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Dsc_1055(マイナビ出版の『緩急自在の新戦法! 三間飛車藤井システム』は、本局の作戦のベースが詳しく紹介されている)

Dsc_1060(豊島将之竜王の扇子とボブルヘッド人形も好評発売中)

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▲6八角から△5一角▲5六歩△4五歩と進みました。

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△4五歩は△4四銀からの盛り上がりを見せながら、▲4六角を牽制しています。▲4五同桂には△4四銀▲4六歩△7三角から△4五銀▲同歩△1九角成、また△4二銀引から△4四金▲4六歩△4三金引で▲4六角を消しながら歩を入手しての△4四歩を狙ってどうでしょうか。

先手は4五に桂を跳ねると「桂の高跳び歩の餌食」を狙われやすくなり、また▲2五桂から端攻めできなくなるので玉頭を攻める迫力が薄れます。かといって、このまま△4四銀と位を確保されると、後手陣がのびのびとしてきます。まだ駒はぶつかっていませんが、序盤の勝負どころといった印象です。

31ともに慎重に進めており、駒組みが続いています。▲6八角は▲5六歩から角を使う狙いでしょうか。端に圧力を加えることができますし、▲4六角の飛車取りで揺さぶることもできます。▲4六角があるのは、4筋を突いていないからです。それを生かすなら▲2七銀から▲3八金の銀冠でしょう。でも、バランスを重視するなら▲4六歩から▲4七銀のツノ銀も十分に考えられます。

先手はかなり含みが多い陣形です。後手が素直に指すなら△1二香~△1一玉~△2二銀の穴熊ですが、先手に端攻めで狙い撃ちされるかもしれません。何が理想の陣形なのかが難しく、探り合いが続いています。

Dsc_1030(手番の佐藤七段。すぐに指す気配はなかった)

Dsc_1031(丸山九段は対局が再開してから戻ってきた)

Dsc_1034(一瞬、両者は席を離れた)

Dsc_1037(午後は構想力が問われる戦いになる)

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12時、この局面で佐藤七段が20分考えて、昼食休憩に入りました。消費時間は▲佐藤1時間16分、△丸山32分。昼食注文は、佐藤七段がうな重セット・赤だし(ふじもと)、丸山九段がマーボー豆腐丼(紫金飯店)。対局は12時40分から再開されます。

49088(うな重。写真のサイズは梅)

129531(マーボー豆腐丼)

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丸山九段が持久戦を目指したのに対し、佐藤七段は▲3六歩と工夫しています。△1二香なら▲3七桂が予想されます。以下△1一玉 ▲4六歩 △2二銀 ▲4七銀 △4四歩 ▲7九飛△4三金 ▲7八金 △3二金 ▲3八金と進めたのが、参考図です。
33下段飛車からバランスのよい陣形に組むのは佐藤七段の十八番で、後に2筋を伸ばしたり端攻めで穴熊を攻略する構想になります。