カテゴリ「第31期竜王戦七番勝負第3局」の記事 Feed

2018年11月 1日 (木)

おはようございます。まもなく竜王戦第3局が開始されます。本日のスケジュールは下記の通りです。よろしくお願いいたします。

9:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ
18:00 18時に手番の棋士が封じ手を行う。封じ手時刻は未定

本局の将棋プレミアムでの生中継は1日目は解説なし(無料配信)、2日目(無料配信)の解説は木村一基九段 、聞き手は安食総子女流初段が務めます。

【将棋プレミアム 竜王戦第3局1日目】
 http://www.igoshogi.net/shogipremium/live/live_info.html?live_id=54f92367cb8ca255084b8ef47d0c3bcc 
【将棋プレミアム 竜王戦第3局2日目】
http://www.igoshogi.net/shogipremium/live/live_info.html?live_id=0f3d043333555584fcc4514beabc8eeb

本局のニコニコ生放送の1日目の解説は所司和晴七段、聞き手は貞升南女流初段、2日目の解説は高見泰地叡王、聞き手は長谷川優貴女流二段が務めます。
【ニコニコ生放送 竜王戦第3局1日目】
http://live.nicovideo.jp/gate/lv315581671

【ニコニコ生放送 竜王戦第1局2日目】
http://live.nicovideo.jp/gate/lv315581734

本局のAbemaTVの1日目の解説は藤井猛九段、都成竜馬五段、聞き手は宮宗紫野女流二段、長谷川優貴女流二段。2日目の解説は深浦康市九段、村田智弘六段、聞き手は飯野愛女流初段、高浜愛子女流2級が務めます。

【AbemaTV 竜王戦第3局1日目】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/B7ASWEDyp1uKTM

【AbemaTV 竜王戦第3局2日目】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/B7ASSbYnMHCBWF

花束贈呈後、両対局者による第3局への決意表明が行われました。

Ketui_2(羽生竜王による決意表明)

「本日午後に鹿嶋市に移動してきまして、先ほど鹿島神宮の対局場を検分し、参拝もさせていただきました。由緒ある場所で対局できるのは、棋士にとっては大きな名誉です。こういった機会を作っていただいてありがとうございます。自分がいま持っている力を出しきって、きちんとした棋譜を残したいと思います」

Ketui2_3(続いて広瀬八段による決意表明)

「鹿島神宮に来たのは初めてです。由緒ある場所で、凛とした、清々しい気持ちになりました。鹿島アントラーズの皆さんが毎年、必勝祈願をしている場所だとも伺っております。私はサッカー好きでして、鹿島対局を楽しみにしておりました。常勝軍団であるアントラーズのように、私も常にタイトルや棋戦優勝を争う棋士でありたいと思ってます。七番勝負は0勝2敗と少し苦しい出足になりましたが、第3局が流れを変える一局になればと思います。鹿島神宮の神様の前でみっともない将棋は指せません。明日からの対局も精いっぱい頑張ります」

 

Ketui3_3(決意表明終了後、両対局者は明日からの対局に備えて退室。大きな拍手で見送られた)

以上で本日の中継ブログの更新は終了いたします。明日からの第3局をどうぞお楽しみに。

つるの剛士さんのトークが終了後は地元小学生による花束贈呈が行われました。

Photo_7(まずは広瀬八段に鹿嶋市鹿島小学校6年・大庭寿通くんから花束贈呈)
Photo_8
(続いて神栖市深芝小学校3年・野口蒼太くんが羽生竜王に贈呈)Photo_9 (左からつるの剛士さん、羽生竜王、大庭くん、野口くん、広瀬八段)

しばらく歓談のあと、対局者・関係者紹介に移りました。Kannkeisya(両対局者と立会人の中村修九段、飯塚七段、大盤解説会で聞き手を務める本田女流三段、記録係の小高三段が登壇。大盤解説会で解説を担当する西尾六段は所用により、前夜祭には出られなかった)

Kankeisya2(両対局者以外は降壇し、その後つるの剛士さんが登壇)

Kannkeisya4_2

Kankeisya3 (つるの剛士さんは両対局者への質問を交えつつ、軽快なトークで会場を盛り上げる)

【つるの】
「一将棋ファンとして竜王戦第3局を楽しみにしていました。前夜祭に参加させていただいて光栄です。羽生先生はスーパースター。私は小学生のときに将棋を少しやっていたんですけど、本格的に始めたのは20代の前半で、羽生先生の本を読み漁って勉強しました。広瀬先生はNHKの将棋フォーカスの講師をされていて、私もご一緒させていただきました。当時は毎回、控室で将棋を教えていただきました」


トークショーは盛り上がり、「これから将棋を始める子どもたちに期待することは何か」という話題に。

【羽生】
「将棋が強くなるだけでなく、きちんとあいさつをしたり、集中力を身につけたり、そういったところも大事にしながら続けていってほしいと思います

【広瀬】
「将棋のルールはずっと変わらないものです。覚えてしまえば一生の趣味にできます。たとえ将棋から離れても、また久しぶりに指す機会はあると思いますので、まずはしっかりとルールを覚えてほしいですね」

【つるの】
「将棋は勝負に勝つということだけでなく、マナーや礼儀を学んだり、心の面を鍛えることもできる素晴らしいゲームだと思います。玉を詰ますという目的のために、序盤から一手一手を積み重ねていきますが、人生もそれに似ていて、未来に大きなビジョンを描き、それに向かって、その時その時を頑張っていくのが大事です。そういうことも将棋を通して学んでほしいなと思います」

18時からは前夜祭が鹿島神宮の向かいにある「新仲家」で開催されました。Photo

Photo_2(川辺隆司・読売新聞東京本社 水戸支局長による主催者挨拶)

「将棋界最高位のタイトル戦である竜王戦、その第3局を鹿嶋市で開催できることを、主催者として心よりうれしく思います。日本屈指の名社である鹿島神宮での対局は、鹿島神宮竜王戦実行委員会(鹿島神宮/エムアイカード/トランスミッション/鹿嶋市観光協会)の皆さまのご尽力で実現しました。御礼申し上げます。羽生善治竜王はタイトル通算100期が懸かる防衛戦です。一方、挑戦者の広瀬章人八段は、実績や今期の好調ぶりを見ても、羽生竜王の偉業をそう簡単に許すとは思えません。第3局も熱戦を期待しています」

Photo_3(日本将棋連盟より、森内俊之・専務理事の挨拶)

「鹿島神宮は大変おごそかな場所です。このような由緒ある場所で、竜王戦という最高棋戦の対局が行われることに感謝しております。関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。第1局、第2局とハイレベルな応酬が繰り広げられ、ファンの皆さまから大きな反響をいただいております。対局者のお二人におかれましては、第3局もこれまでどおり盤上に没頭して、素晴らしい棋譜を作り上げていただきたいと思います。本局は大盤解説会のほか、インターネットでも中継されます。ファンの皆さまにお楽しみいただいて、また、本局を通じて鹿島神宮の魅力が全国に発信されることを願っております」

Photo_4(白砂裕文・三越伊勢丹グループ・エムアイカード 執行役員 法人営業部部長は鹿島神宮カードを片手に挨拶)

「私ども三越伊勢丹グループは、2011年頃から『This is JAPAN.』というメッセージを掲げまして、日本の伝統文化・美意識が生み出す価値を、新しい価値につくりかえてお客さまにご提供する取り組みを推進しています。(同グループの)エムアイカードもご縁がありまして、昨年1月に鹿島神宮さまと提携カードの発行に至りました。カードの年会費と使っていただいたポイントは鹿島神宮さまに寄付され、1700年以上続く式年大祭、御船祭(みふねまつり)の斎行、文化財の保護継承などに使われます。いうなれば持続的な社会貢献の新しい仕組みを持ったクレジットカードです。このカードがきっかけになり、『This is JAPAN.』を象徴する将棋界の発展も願い、実行委員会として竜王戦開催に応募させていただきました。鹿島神宮対局の成功に向け、引き続きお力添えをお願いいたします」

Photo_5(歌手でもある相川七瀬・かしま大使による開催地歓迎挨拶)

「かしま大使を務めさせていただいております、相川七瀬です。鹿島の神様は、勝負の神様です。そして竜とも縁が深いと聞いております。明日からの竜王戦第3局では、神様もきっと舞い降りてくると思います。素晴らしい戦いになることを心から御祈願申し上げます」

Photo_6 (鹿島神宮 鹿島則良宮司が乾杯の音頭を取る)

「第3局は素晴らしい対局を期待しております。全国の皆さまには、茨城県にぜひ注目していただきたいと思います。それでは明日の健闘を願いまして、乾杯したいと思います。乾杯!

2018年10月31日 (水)

祈祷終了後、17時頃に検分が開始されました。Photo_26(検分に臨む羽生竜王)Photo_27 (同じく広瀬八段)Photo_28 (駒は2種類が用意され、それぞれを数枚、盤上に並べていく。使用駒は明日の昼食休憩時に紹介する)Photo_29(滞りなく、15分ほどで終了した)