カテゴリ「第30期竜王戦決勝トーナメント」の記事
2017年7月16日 (日)
感想戦(1)
終局直後
◆勝った久保利明王将へのインタビュー
── 一局を振り返って。
久保 △2八歩(44手目)からと金を作りにいったのですが、それがどうだったか。取った香も6筋にしか使えなかったので、ずっと難しい将棋だと思って指していました。
── 好転したと思ったのは。
久保 △5七歩成(92手目)が結構な勝負手だったのか。ちょっと調べてみないと分かりませんが、自玉が安泰な形で攻めることができたので、それがよかったのかもしれません。
── 準決勝に向けての意気込みを。
久保 しっかり準備をして臨みたいと思います。
── 一局を振り返って。
佐々木 途中まではいい勝負で食らいつけたと思うのですが、やはりあと一歩深く読まなくてはいけないなと思いました。形勢判断が甘くて気づいたら悪くなっていました。
久保王将がベスト4進出
118手で久保王将の勝ちとなりました。終局時刻は22時14分。消費時間は▲佐々木4時間59分、△久保4時間50分。勝った久保王将はベスト4に進出し、1組ランキング戦を制した松尾歩八段と準決勝を戦います。
後手勝勢
勝負手
佐々木六段は92手目△5七歩成に対し、1時間1分の長考で▲同金を指しました。以下△同飛成▲7二銀成△同金▲5七角△6七香成▲6五飛と進んでいます。残り時間は▲佐々木六段12分、△久保王将15分です。