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2017年7月 2日 (日)

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101手までで、佐々木五段が藤井四段をくだしました。終局時刻は21時31分。消費時間は▲佐々木4時間35分、△藤井4時間49分。勝った佐々木五段は、次戦では阿久津主税八段と対戦します。また、藤井四段は公式戦で初の敗北。自身の持つ公式戦最多連勝記録(29連勝)の更新は成りませんでした。

63図は▲8四歩と飛車を取り合った局面。中継室では関浩六段が△8七歩▲同銀△9七角成▲8三歩成△同銀▲9一飛と検討している。そこで△6四馬は▲6六香が痛打。また手順中の▲8三歩成に手を抜きたいところだが、後手に速い攻めがない。
先手の佐々木五段が優勢になっている。

Dsc_0163 (佐々木五段が藤井四段の連勝を止めるのか。優勢といわれている局面だ)
 

49_2▲5八玉に藤井四段が21分使って夕食休憩。消費時間は▲佐々木五段3時間6分、△藤井四段3時間50分。対局は18時40分に再開される。
夕食の注文は、佐々木五段が「ミニとんかつ定食」(みろく庵)、藤井四段が「若鳥唐揚定食」(みろく庵)。

Dsc_0216 (左がミニとんかつ定食、右が若鳥唐揚定食。どちらもみろく庵のもの)

Dsc_0226 (ミニとんかつ定食)

Dsc_0221 (若鳥唐揚定食)
 
対局者と同じ物を注文して撮影しています。
 

49△9七歩に対して、1時間21分の長考で▲5八玉と寄ったのが図の局面。▲5八玉までの消費時間は▲佐々木3時間6分、△藤井3時間29分。先手は攻められそうな9筋の戦場から玉を遠ざけた。いきなり攻めるのは、うまくいかなかったのだろう。

Dsc_0169 (△9七歩に対して、▲5八玉と互いに手を渡す渋い応酬だ)
 

Dsc_0045 (本局で佐々木五段が使用している扇子は渡辺明竜王が揮毫した「水滴石穿」(すいてきせきせん)。小さな力でも、積み重なれば、大きな力になるというたとえ)

Dsc_0038