カテゴリ「第28期竜王戦七番勝負第4局」の記事
2015年11月20日 (金)
2日目の朝
第4局2日目
おはようございます。第4局2日目です。
本日は現地をはじめとして、各地で大盤解説会が開かれます。
・現地大盤解説会
・各地大盤解説会(東京・大阪)
・将棋プレミアム
・ニコニコ生放送
■2日目のスケジュール
09:00 対局開始
10:00 現地大盤解説開始
10:00 午前のおやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ
2015年11月19日 (木)
1日目のまとめと封じ手予想
中村修九段は△7五歩、神谷八段は△6五銀、真田七段は△2二玉、飯塚七段は△7三桂、香川女流三段は△5四歩を予想しています。
「序盤の△9四歩▲5六歩から乱戦になりました。互いに銀を前に進め、よさを求めにいきましたが、先手の動きを後手がうまく受け止めたように思います。互いの銀が盤上から消え、後手の手得だけが残りました。後手の模様がいいのは間違いありません。先手はどこに主張を求めるかが課題です。
封じ手は候補いくつかあります。よさを求めるなら△7三桂、収めて十分と思えば△5四歩、ここ数手の流れでいえば△2二玉が考えられます。△1四歩もありそうですね。今後の方針を決める一手になりそうなので、ここで封じ手にしたのはいいタイミングだと思います。ひとつに絞るのは難しいですが私は△2二玉を本命にします」(真田七段)
1日目 対局終了
渡辺棋王が封じる
18時、渡辺棋王が図の局面で次の手を封じる意思を示しました。封じ手に使った時間は19分、消費時間は▲糸谷3時間30分、△渡辺4時間6分。対局は明日9時から再開されます。
(文)
主導権は後手へ
強情な手
現地大盤解説第2陣
現地大盤解説は真田七段と香川女流三段にバトンタッチ。 真田七段はポイントとなる手を初手から解説していました。
【6手目△9四歩】この将棋の骨格を作った第一の手。
【7手目▲5六歩】プロの前例にはない手だが考え方はシンプル。△9四歩を緩手にしたい。そのために端歩から玉を遠ざけたい。遠ざけるためには振り飛車(中飛車)がいい、と。△9四歩をとがめにいっている。
【13手目▲6八銀】手広く構える一手。いちばんいいタイミングで飛車を動かそうとしている。
【14手目△7四歩】骨格を作った第二の手。△4一玉、△4二銀、△6四歩など、普通の手もいくつかあったが、△7四歩はリードを奪いにいっている。
【17手目▲5六銀】▲6六銀では重い形で、△6四銀~△7三桂~△6五銀も防げていなかった。ただし、本譜も後手の7筋攻めは残っている。
【19手目▲5八飛】△7五歩▲同歩△同銀に▲5四歩△同歩▲4五銀のような反発を見せた。
【20手目△4一玉】△5四歩▲同歩△4五銀から△5四飛が王手にならない。これで後手は7筋攻め(△7五歩▲同歩△同銀)が権利になった。
【22手目△4二銀】終盤戦に入る変化も見えるなかで冷静な手。ただ、後手は△6五銀や△7五歩、先手は▲5四歩や▲3四銀がある。どのタイミングで開戦するのか分からない。一触即発。