カテゴリ「第25期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2012年10月30日 (火)

106

渡辺竜王
「このあたりは何度かタイトル戦で来させていただいているんですが、非常に相性がよいところでして。対局が終わってからおいしい魚を食べて、気分よく帰った思い出があり、好きな街のひとつです。今日は午後、小松空港からこちらに来ました。金沢競馬場にも観光に行きたかったんですが、あいにくの天気だったので……。また機会があれば訪れてみたいと思っています。この竜王戦も第2局ということで、これから中盤戦に入っていきますので、重要と言われている第2局を取れるように、いい波に乗れるように、がんばっていきたいと思います。明日から二日間、よろしくお願いいたします」

109

丸山九段
「金沢へはタイトル戦で何度か来させていただいて、親戚もたくさんいるので、縁の深い場所です。非常に思い出深い場所で、好きな土地です。そういう場所で対局ができ、うれしく思っております。第2局が重要というのはあまり知らなかったんですが(笑)、いいことを知ったので、明日からがんばりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」

061
(読売新聞社北陸支社長の真鍋和彦さま)
「勝負事の七番勝負は2つめの戦いが一番大事と言われております。今行われている日本シリーズもそうです。初戦も勝って2戦目も勝って勢いにのるのか、あるいは取り返して流れをつかむか。シリーズの流れを決める大きな一番だと思っております。ここ金沢は、第1期の第4局、初代竜王の誕生した地であります。25年ぶりの開催なんですけれども、明日からのお二人の対局が竜王戦の歴史に残るような素晴らしい名勝負になることを心から期待しております。ファンの皆さまもそれをきっと望んでいることと思います」

065
(将棋連盟石川県支部連合会副理事の冨木誠一さま)
「金沢へようこそ。プロはスポーツやゲーム、いろいろあるんですけれども、一番の差が大きいのは将棋ではないかと思っております。将棋はなかなかアマがプロに並び称されるというのは難しい。プロは専門家と書くんですけれども、専門家の門には「口」がない。一方、質問という言葉には門構えに「口」がある。なぜ専門家に「口」がないか、なぜ素人は口を出すのか……ということで、明日お二人の素晴らしい将棋を堪能したいと思います」

069
(乾杯はテレビ金沢代表取締役副社長の黒河内豊さま)
「竜王には3年前の福島でお会いしているんですが、そのときインターネットで見ることを教えていただきました。何がおもしろいかというと、解説もさることながら、舞台裏が見れるんですね。竜王がお昼に何を食べたか。甘いものは何を食べたか。そういうのがすごく楽しくて、拝見させていただきました。明日は大盤解説はもちろん、終わった後にインターネットでもう一度観戦をしていただければ、もっと楽しめるのではないかと思います。金沢は和菓子も料理もおいしいところなので、短い滞在かもしれませんが、存分においしいものを食べていただいて、明日からの熱戦を期待したいと思います。では、この竜王戦の成功を祈念して、乾杯したいと思います。乾杯!」

Watanabea_3 2012maruyama_4

渡辺明竜王に丸山忠久九段が挑戦する第25期竜王戦七番勝負第2局は、10月31日(水)、11月1日(木)に石川県金沢市の「金沢エクセルホテル東急」で行われます。
本局の立会人は大内延介九段、新聞解説は富岡英作八段。記録係は森村賢平三段(23歳、宮田利男七段門下)。
第1局を制した渡辺竜王が引き離すのか、丸山九段が1勝1敗のタイに戻すのか。棋譜解説は文、ブログは烏が担当いたします。どうぞお楽しみに。