2日目の午前のおやつ 10時になり、対局者に午前のおやつが出されました。昨日と同じで渡辺竜王はホットコーヒー。丸山九段はアイスコーヒーとまんじゅう(2個)。 (渡辺竜王のホットコーヒー) (丸山九段のアイスコーヒーとまんじゅう)
厳しく攻め立てる渡辺竜王 94手目△5七金まで。時刻はまだ9時50分になったばかりです。非常に早い進行です。△3三角(86手目)以降、渡辺竜王は厳しく攻め立てています。検討の一例は△5七金▲6五銀△5八金▲5六桂△6六角▲同歩△6五銀▲5五角△1二玉▲6五歩△7六桂(参考図)。この順は後手勝ち筋のようです。後手陣の堅さが心強いです。この△5七金は厳しく、受けが難しいのではないかという意見も出ています。受けが利かないなら攻め合いということになりそうです。 (検討の様子) (第25期竜王戦の記念扇子。渡辺竜王は「践」、丸山九段は「建」と揮毫した)
封じ手開封 (立会人の勝浦九段が封じ手の入った封筒を開ける) (開封した用紙を見て、勝浦九段が「封じ手は△6五桂です」と告げる) (勝浦九段が「では、対局を再開してください」と告げると、両対局者は深く一礼した) (△6五桂が打たれた盤面。渡辺竜王は厳しく攻める手を封じ手にした)
戸辺六段の見る1日目の進行 戸辺六段「△2三同金(78手目)は悪い形とされています。それで類似局では△2三同玉と応じることが多かったのです。渡辺竜王がそういう前例に挑戦された印象を受けます。△2三同金に▲1七角で先手の調子がいいかと思ったが、なかなか難しい。封じ手の局面は気分は先手持ちなのですが、考えているうちに後手も指せる変化が出てきます。封じ手予想は△4四同角や△6五桂が考えられます。△4四同角▲4一竜に△4三銀や△4二桂だけでなく、後で考えてみると、攻めに出てあえて角を取らせる変化もあるかもしれません。▲4四竜に△4三金で竜を捕獲する意味で、少し前までは発想にありませんでした」 (18時30分ごろ、控え室で検討)