カテゴリ「第24期竜王戦七番勝負第4局」の記事 Feed

2011年11月25日 (金)

20111125_8512時30分、図の局面で昼食休憩に入った。丸山九段は銀を使って一気の攻略を目指している。午後は、先手の攻めが続くか、後手が受けきるかの勝負になりそうだ。ここまでの消費時間は▲丸山5時間42分、△渡辺5時間10分。二日目が始まった時点では持ち時間に2時間近く差がついていたが、現在はかなり接近してきている。対局再開は13時30分より。

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時刻はまもなく12時。渡辺竜王が考えている。控え室では郷田九段がこれまでの棋譜を並べ、広瀬七段が観戦記者の鈴木さんに解説をしている。郷田九段は一枚一枚、ていねいに駒の位置を直しながら棋譜を並べていた。

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20111125_81図は11時35分頃の局面。丸山九段は中央に香を打って数の攻めを目指した。4五に跳ね出した桂を生かして、とにかく5筋を攻める狙い。控え室では予想されていなかった攻め方だ。狙いがはっきりしている直線的な手だけに、プロ的には考える優先順位が低くなりそうでもある。島九段は「まさかと思っていたけど」と言って継ぎ盤へ向かう。Twitter解説の永瀬四段も、「指されてみればなるほど」と感想を述べている。検討を進めると、「先手持ち」の声が聞こえてきた。後手がどのように反撃するかが検討されている。写真に示されているのは、8筋に香を並べる迫力満点の順だ。


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丸山九段が攻勢をとり、昨日一度は検討されたコースで渡辺陣へ攻撃をかけた。10時30分、渡辺竜王は時間を使って対応を考えている。控え室では、広瀬七段とバニラさんが継ぎ盤を挟んでいる。丸山九段側の攻めに対して、後手がどのように反撃するかを中心に検討しているようだ。渡辺竜王側に座っているのがバニラさん。写真では端で手に入れた香を飛車の前に打って、先手の玉頭に圧力を加えている様子がわかる。「これはスズメ刺しですか? あれ、それは1筋ですっけ」とバニラさん。

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10時になり、午前のおやつが出された。渡辺竜王はりんご、ラ・フランスとコーヒー。渡辺竜王は昨日の夕食の席で、関係者から「果物がおいしかった」と聞かされ、午前のおやつで食べたいと話していた。丸山九段は変わらずパパイアとアイスティー。一日目の午前中に出されたパパイアの量が少なかったようで、一日目の午後から増量されているとのことだ。

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吉川屋は1841年から始まる、古い歴史を持つ温泉旅館。豪農・畠栄吉が、古湯として親しまれていたこの地で創業した。温泉が自慢なだけあり、正面入口前には足湯も用意されている。中に入ると、ロビーから片倉山と摺上川が作る絶景を楽しむことができる。ここは第10期竜王戦七番勝負第2局が開催された場所でもある。谷川浩司竜王に真田圭一六段が挑んだシリーズだ(肩書・段位は当時のもの)。大浴場の近くには当時の資料が展示されている。

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