カテゴリ「第24期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2011年10月26日 (水)

Ryuou20111025_66 図は66手目△3一金まで。2日目が始まってから、丸山九段はすぐに香損したこともあり、激しく攻め込んでいます。対する渡辺竜王も受け切るのは大変とあって強く反発したため、局面は直線的な攻め合いになっています。

_54_2【杉本昌隆七段のTwitter解説】
やはり△同銀でしたか。

Sanko01△1七桂成▲3四歩△2七成桂の進行は一見押さえ込んだようでも、▲3六金とされて次の▲4七飛(参考1図)がうるさいのでしょうね。後手は△1七桂成の駒得が確定しています。なので、先手はあまりゆっくりはしていられません。

Sanko0255手目は▲6六歩でしょうか。以下、△同歩▲6八飛△1七桂成▲6六飛△6三歩(参考2図)が一例です。

Sanko03以下▲6五歩なら角は詰んでいますが、△5五角▲同銀△同銀(参考3図)で飛車当たりの先手を取られてしまいます。

Sanko04ちなみに、いまの手順、後手の△1七桂成では△4四歩(参考4図)が手堅いかもしれません。

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(2011年7月)

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(丸山九段の10時のおやつはパパイアとアイスストレートティ。渡辺竜王のおやつはなく、ホットコーヒーのみ出された。丸山九段はミネラルウォーターを3本追加)

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(2011年7月。太陽の塔の北側にある「お祭り広場」より)

Ryuou20111025__54 丸山九段が封じ手△3五同銀に長考しています。控室では▲6六歩△同歩▲6八飛△4四歩▲6六飛△6三歩(参考図)が検討されています。参考図で先手は▲3三歩、▲6五歩、▲1四歩、▲7一角、▲6四飛といった攻め筋があります。それを組み合わせて攻め切れるかどうかです。
▲6六歩は△6五歩型には現れやすい筋で、ここでは戦線を拡大して攻めをつなげようとしています。
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(大阪の夜明け。朝は雲が出ていたが、現在は晴れている。写真の右奥に見えるのは大阪府と奈良県の境にある生駒山)

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(棋譜を読み上げる慶田義法三段)

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(黙々と指し手を再現していく)

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(畠山七段、井上九段が見守る)

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(井上九段の手によって封じ手を開封される)

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(2日目が始まった)

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(朝日を浴びる太陽の塔)

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(「あんまり早よ読み上げたらあかんで」。井上九段のアドバイスに慶田三段が笑みを浮かべる)

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(丸山九段の席)

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(封じ手を開けるはさみ)

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(棋譜用紙)

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(対局室から見える太陽の塔)