カテゴリ「第24期竜王戦挑決第2局」の記事 Feed

2011年8月31日 (水)

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本局に使用されているのは 影水作清安書の盛上げ駒。

使い込んできれいな飴色になっており漆がところどころ
飛んでいる。

駒の磨き方としてはやわらかい布でカラ拭きするのが良い
とされている。植物油(椿油)をつけて磨くとも言われている
が指しているうちに人間の指からも油が出るため、つけすぎ
は厳禁とされている。

(吟)

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33分使って打ち下ろされた△2七飛。14時過ぎの
消費時間は▲丸山1時間34分△久保59分。

記者が棋譜を返しに対局室に入ると大きな扇子を閉
じたまま盤面を凝視する丸山九段の姿があった。久保
二冠は席を外していた。

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3階応接室にある大きな置駒。

(吟)

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対局が再開され久保二冠の手が動き、△3三銀とゴツリとぶつけた。

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△3三銀に丸山九段の指し手も早かった。すぐに▲2三歩と応じた。

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昼食休憩後に2~3筋で激しい火花が散る。ここから全面戦争へ波及
しそうだ。

(吟)

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▲2四飛と走った手に対し、久保二冠が9分使って
12時10分となり昼食休憩となった。昼食休憩までの
消費時間は▲丸山1時間34分△久保13分。昼食の
注文は両者ともになかった。対局再開は13時より。

(吟)

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8月も最後、セミも一生懸命鳴いている。

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渡辺明竜王の上扇子「一歩千金」。

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こちらは竜王位扇子「敢然」と「堅忍」。

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「撥雲」と揮毫された丸山九段の上扇子。

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久保二冠の上扇子「精神力」。

(吟)

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10時35分頃、△5一飛が着手された。これまでは△3三銀や△5四飛
が指されていたが△5一飛が久保二冠の新構想。大一番で丸山九段
を相手にぶつけてきた。これまで指し手が早かった両対局者、新たな
局面を前に丸山九段の手が止まっている。久保二冠の△5一飛の意図
を丁寧に解析する時間が必要になるだろう。

(吟)

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対局室へ入室した久保二冠。外はまだまだ暑い、
扇子をしきりに使って風を送る。

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駒袋を開ける久保二冠。

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上着を着て対局開始を待つ久保二冠。

ランキング戦1組決勝で丸山九段に敗れ準優勝。挑戦者
決定戦で再び丸山九段と戦う久保利明二冠(棋王・王将)。
挑戦者決定戦第1局に勝利、本局で竜王戦七番勝負初登
場を決めたい。

(吟)