カテゴリ「第23期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2010年10月27日 (水)

Ryuou2010102662 本局の立会人である、島九段と森下九段に封じ手予想や明日の見どころなどを聞きました。

島九段 「封じ手は▲6四銀でしょう。△同歩に▲1三桂成とすると思います。今日の進行は、二人とも事前に入念な準備をして臨んでいます。矢倉戦で第1局のような横歩取りとは違いますが、駒がぶつかってから工夫をしました。こういう戦いも面白いですね」

森下九段 「封じ手は▲6四銀だと思います。△同歩に▲1三桂成か▲3五飛の2択です。明日は渡辺さんが玉頭をしのぐか、羽生さんが上から押さえるかという展開です。攻め合いにはならないので、1筋から4筋でのせめぎ合いが見ものです。二人はこの後のことを相当考えていると思います」

(銀杏)

2010年10月26日 (火)

竜王戦第2局では、現地での大盤解説会のほか、東京・将棋会館での解説会、中原十六世名人による解説会、関西将棋会館での解説会が開催されます。


現地大盤解説会

■とき:平成22年10月27日(水)

■ところ:奥飯坂温泉「摺上亭大鳥」

■立会人・大盤解説:島朗九段、森下卓九段

■詳細
27日13時30分~、摺上亭大鳥・けやき=参加費無料、先着順100人限定
※温泉入浴・昼食付きのプラン(2,500円)を摺上亭大鳥で用意。希望者は明記

■申し込み方法
住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、はがき、ファックス、電子メールで。申込みは1人に付き1通に限定。

■申し込み・問い合わせ先
郵便番号960-8648(住所不要)、福島民友新聞社創刊115周年事業本部「竜王戦前夜祭係」、「竜王戦大盤解説会係」へそれぞれ申し込む(電話024-523-1331、ファックス024-523-1634、電子メールjigyo@minyu-net.com)※定員になり次第締切り。入場者には整理券を送付。

■主催:読売新聞社、日本将棋連盟
■共催:福島民友新聞社、福島中央テレビ、日本将棋連盟県支部連合会
■特別協賛:摺上亭大鳥、JA共済連福島

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(設営中の解説会場)

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東京・将棋会館での解説会

■開催日:2010年10月27日(水)

■時間・場所:東京・将棋会館2階研修室 16時30分開場、17時開始
※早く終局した場合も19時半頃までは解説会を行います

■料金
一般:2,000円 支部会員・女性・学生・60歳以上・障害者:1,500円
全席自由・70席
※次の一手終了後の入場は500円割引
※当日の道場の手合カード提示で500円割引
(割引サービスの併用は出来ません)

■解説
鈴木大介八段
甲斐智美女流二冠

■お問い合わせ
〒151-8516 渋谷区千駄ヶ谷2-39-9
日本将棋連盟道場 TEL03-3408-6167(道場直通)

http://dojo.shogi.or.jp/event/index.html

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中原十六世名人の第23期竜王戦第2局解説会

■日時:2010年10月27日(水) 16時50分開場、17時開始予定

■場所:新城子供将棋教室内(JR南武線・武蔵新城駅徒歩1分)
神奈川県川崎市中原区新城3-1-15 アートホーム村上2F
TEL 044-766-3795 「天秤座」

■入場料
一般:3,000円 中学生以下:2,000円
いずれも記念扇子付き
※途中「懸賞次の一手」出題あり 限定30名

■解説者:中原誠十六世名人、佐藤秀司七段

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関西将棋会館での大盤解説会

■日時:2010年10月27日(水) 17時00分~終局まで

■場所:関西将棋会館 〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島6-3-11 関西将棋会館2階
・営業時間 AM11:00~PM9:30 年中無休(元旦・イベント開催日を除く)

■料金:
一般:1,200円
支部:1,100円
65歳以上・大学生:1,000円
高校生以下・女性・身体障害者:600円
道場入場済みの方:300円
※大盤解説会には『将棋世界』割引・夜間割引等、割引サービスの併用不可。 ご了承ください。

■解説:桐山清澄九段

■お問い合わせ
・TEL:06-6451-7272
・e-mail:club@kansai-shogi.com

(文)

一日目は相矢倉の戦いから、羽生名人の新しいアイディアが出て渡辺竜王に対応を問う展開となった。果たして羽生名人の新手は、渡辺竜王の予想の範疇だったのか。封じ手の局面は「先手持ち」との見解が多いが、現時点では、はっきりした形勢はまだ決まっていない。
二日目はいよいよ本格的な攻防へと移っていく。予想されるのは、羽生名人が攻め、渡辺竜王が受ける展開。主導権を握った羽生名人がそのまま押し切るのか、それとも渡辺竜王がうまく受けて逆にペースをつかむか。午前中から力のこもった戦いになるのは必至だ。

二日目はあす27日、9時より対局開始。棋譜解説チャットは所司七段から飯島七段へとバトンタッチする。

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(封じ手が終わった頃、荒れていた風は少し静かになっていた)

(文)

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チャット解説担当の所司七段に封じ手予想や封じ手局面の形勢判断、明日の見どころを聞きました。
【封じ手の局面の印象】
明日はおそらく▲6四銀△同歩と進むと思いますが、ここからの攻防が注目です。基本的には先手の攻め、後手の受けの攻防です。流れとしては▲1五香の新手によって羽生名人がペースの展開に思えますが、簡単ではない形勢にも思います。

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【封じ手予想】▲6四銀です。他では▲3三歩も考えられますが、▲6四銀としてからでもたたけますし、△3一金と引かれてもその後が難しいです。▲6四銀には(1)△同歩と思います。(2)△2五成銀では▲6三銀成で駒損となり後手不利を認めた順です。(1)△6四同歩に先手がどう指すかが注目です。▲3五飛が後手にとって怖い変化ですが、△2四銀で一気にいけるかどうかです。(1)△6四同歩に▲1三桂成は△同桂▲1四歩△1二歩で、その後どう攻め続けるかです。他では△6四同歩に▲3三歩ですが、△3一金と引かれてもわかりにくいです。また、森内九段指摘の▲3五飛もなるほどです。以下△2八角成には、▲1三桂成や▲3三歩など先手もいろいろ手段はありそうです。

【明日の見所】
一気に終盤に入る激しい変化がありますが、それを羽生名人が選択するかどうかです。まだまだ押したり引いたりの長い中盤戦が続く可能性もあります。後手は粘り強く戦い、どこで反撃に転じるかでしょうか。また封じ手局面以降先手も攻め込んでいくのが難しい場合は、間合いを計る戦いもあるかもしれません。形勢は攻勢をかけている分先手がやや指しやすいと思いますが、うまい手順を発見しないと大変な気もします。明日の数手が注目と思います。

Ryuou2010102662 図は62手目△2六銀成の局面。この局面で18時になり、羽生名人が63手目を封じる意思表示をしました。ここで1日目は終了。消費時間は羽生4時間10分、渡辺3時間14分。対局は翌27日9時に再開されます。(銀杏)
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(羽生名人が封じ手の意思表示をする)
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(羽生名人が退室。渡辺竜王の表情は険しい)