第12図から、△4九飛 ▲7四歩 △同 金 ▲5四銀 △4二玉
▲7二角 △5六桂(第13図)
△4九飛は▲5四銀に△同玉なら▲2七角の王手飛車取りがあるだけに打ちにくい面もありましたが、広瀬八段は15分の読みを入れて銀桂香取りに踏み込みました。本譜は金を7四につり上げてから▲5四銀でしたが、取らずに△4二玉とかわして王手飛車取りを避けています。山崎八段は飛車取りに▲7二角と打って開き直りました。対して広瀬八段は、構わずに△5六桂と寄せを目指して跳んでいます。
(山崎八段は必死に食い下がるも、攻めが遠くなってしまった)