永瀬王座の先手で、初手から▲2六歩△3四歩▲7六歩△4四歩と進みました。4手目△4四歩は居飛車と振り飛車を含みにする出だしで、山崎八段は7月に3局指して2勝1敗です。竜王戦の決勝トーナメントで、稲葉陽八段に勝った将棋も4手目△4四歩でした。
力戦を好む山崎八段は、△3二金を省略したまま駒組みを進めています。11時前、永瀬王座は▲7九角と引きました。自然なのは△3二金ですが、金上がりの省略を生かすなら△2二飛も考えられます。
次に▲6八玉と囲ってくれば、△2四歩▲同歩△同角といきたいところですが……。
以下▲7七玉だと△6八角成▲同角△2八飛成の素抜きや△7九角成▲2二飛成△8八角と一気に迫る手が気になりますが、▲2四同飛△同飛▲1五角△2五飛打▲7七玉△1五飛▲2四角とアクロバティックな切り返しが成立しそうです。なので、▲6八玉には△4五歩や△6二玉と進めることになるでしょうか。