最終盤 豊島竜王は1時間39分の長考で▲4三桂成と銀を取りました。△4三同玉▲5五桂△同角で分岐点を迎え、自然な▲5五同銀ではなく▲3五桂と打っています。▲5五同銀も△5六桂から攻められる変化が非常に難解で、控室でも結論は出ていません。 本譜は先手玉が上部に逃げていく際に寄せられづらくなる効果がありますが、飛車の利きを止めて△5二玉と広いほうに逃がす感触で、控室では指しにくいと見られていました。さらに下図までパタパタと進んでいます。 (豊島竜王は1時間30分を超える長考で決断)