2021年10月の記事
明日から第3局
豊島将之竜王に藤井聡太三冠(王位・叡王・棋聖)が挑む第34期竜王戦七番勝負。第1局・第2局と藤井三冠が連勝で、第3局を迎えた。豊島竜王が勝って反撃の狼煙を上げるか、藤井三冠が怒涛の3連勝か。
第3局は10月30・31日(土・日)福島県いわき市「雨情の宿 新つた」で行われます。対局開始は9時で、持ち時間は各8時間。第3局の先手番は藤井三冠です。
立会人は屋敷伸之九段、読売新聞解説は佐々木慎七段、記録係は田中大貴三段(北島忠雄七段門下)が務めます。読売新聞観戦記を執筆するのは藤井奈々女流初段。
(15時30分頃、対局者・関係者一行は対局場の「新つた」に到着しました)
本局の中継は、棋譜コメント入力が文、ブログを吟が担当します。よろしくお願いいたします。
【主催=読売新聞社】
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/
【特別協賛=野村ホールディングス株式会社】
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【協賛=東急グループ】
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【協賛=JRA】
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感想戦
終局直後
■勝った藤井聡太三冠へのインタビュー
── 本局を振り返って。
藤井 △7四銀(26手目)~△6五銀と出ていった銀が働くかどうかがポイントだと思っていました。そのあと△7六歩(36手目)~△3四歩と突いて、少し銀が安定する形になったので主張のある形になったかなと。
── 1日目の封じ手の時点は?
藤井 激しい展開で分からなかったのですが、うまく玉頭から攻め込む形にできれば、とは思っていました。ただ、そのあとこちらも竜を作られる形になったので、最後まで際どいところが多いと思っていました。
── どの辺りで勝ちと判断されましたか?
藤井 △5七桂成(64手目)から攻め込んでいって、最後こちらの玉が詰まない形なので、その辺りでいけるかなと思いました。
── 開幕2連勝になりました。第3局に向けての意気込みを。
藤井 第3局がすぐにありますので、あまりスコアは意識せず、いい状態で臨めればと思います。
■敗れた豊島将之竜王へのインタビュー
── 本局を振り返って。
豊島 ▲7五歩(31手目)に△7四歩と突き返されて長考しているようでは、よくなかったと思います。もう少し前に考えないといけませんでした。そのあと端を取り込んだのですが、逆用される形なので結構厳しいと思っていました。
── ▲6六角(19手目)~▲7五角の順について。
豊島 後手の飛車を安定させない狙いで、やってみたい順ではあったのですが、結果的にかなりまずい将棋になったので、準備不足だったと思います。
── 1日目の封じ手の時点は?
豊島 攻め込まれて結構きついのかなと思っていました。△7三桂(46手目)の局面でうまく頑張る順があればと思ったのですが。
── 連敗スタートになりました。次戦に向けて。
豊島 本局は一方的な内容になってしまったので、まずは内容をよくできるようにしたいと思います。
藤井三冠勝利
七番勝負第2局は、藤井聡三冠の勝ちとなりました。終局時刻は17時10分。消費時間は▲豊島7時間32分、△藤井聡6時間52分(持ち時間各8時間)。第3局は10月30・31日(土・日)、福島県いわき市「雨情の宿 新つた」で行われます。
決めにいく
攻め駒の補充
淡路九段登壇
2日目午後のおやつ
大盤解説会ライブ中継
読売新聞オンラインの棋譜速報ページでは、現地で行われている大盤解説会のライブ中継が始まりました。
【大盤解説会ライブ中継 - 読売新聞オンライン】
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/20211020-OYT8T50048/
大盤解説のライブ中継はYouTubeでも見ることができます。
【読売新聞オンライン動画 - YouTube】
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