後手優勢 豊島竜王は図から44分かけて△4四桂を指しました。指しづらい手ですが、貴重な1歩を温存することで▲2六飛に△2五歩▲同飛△5六桂とすぐに桂を使えます。継ぎ盤では「先手きつい」の声が聞こえてきます。ここまで先手にはっきりとした悪手はありませんでしたが、後手がプレッシャーをかけ続けたことが逆転につながったようです。阿久津八段は「豊島竜王の充実ぶりを感じます」と話していました。実戦は△4四桂▲2六飛まで進んでいます。 (2日目朝の豊島竜王)