とっさの判断 (局面が緊迫してきた。阿久津八段の継ぎ盤に関係者が集まる) (モニターから駒音が聞こえた。そちらに視線を向けて「金!?」と阿久津八段) (映し出されたのは▲4一金。一段金は苦心の手か)「▲4一金は予定とは思えません。ほかの手では勝てないということで、とっさの判断で指したのではないでしょうか。豊島竜王がしのげそうですが、まだ後手勝ちとは断言できません」(阿久津八段)