「皆さま、改めましてこんばんは。本日は多くの方にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。私は、いま尼崎のほうに住んでいまして、今回は同じ兵庫県での対局になります。神戸ホートピアホテルは景観と気遣いの素晴らしいホテルで、今日もチェックインしましたら、私が対局中によく食べるフルーツの盛り合わせが部屋に用意されていて感激しました。毎局本当に素晴らしい場所を用意していただいて、また、本当に多くの方に注目していただいて棋士冥利に尽きると感じています。ここまでの2局は細かいミスなどはありましたが、自分なりに実力を出しきって納得のいく将棋を指すことができており、紙一重のところでよい結果が出せているのかなと思っています。第3局以降、より一層厳しい対局になっていくと思いますが、自分の力を出しきって頑張っていきたいと思っています」
「皆さま、改めましてこんばんは。本日は第32期竜王戦七番勝負第3局の前夜祭に大勢の方にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。毎局のことではありますが、本当に多くのご応募と、遠方からのご応募もあったと聞いて、将棋のタイトル戦が非常に注目されていると感じることが多くなりました。神戸の対局は、有馬温泉で経験がありますが、今回のように海のほうで対局するのは初めてになります。検分の前に写真撮影で市内を少し案内していただき、海と山が見える神戸らしい景色を体感させていただきました。最近は公式戦が多く、対局場と自宅の往復が続いていたので、こういった地方の空気に触れるのもタイトル戦ならではと思っていますし、気分を新たに明日の対局に臨めるかなと思っております。七番勝負は連敗スタートになっていますが、よく考えてみれば昨年も連敗スタートだったことを思い出しまして、変な言葉ですが『縁起のよい連敗スタート』かなと前向きに捉えています。まだまだシリーズは始まったばかりですし、少しでも長引くように、私自身としては精一杯頑張っていきたいと思っております」
(書き起こし=夏芽記者、撮影=虹)