2019年10月11日 (金)

竜王戦プレミアム2

竜王戦プレミアムのトークショーは、島九段から佐藤康九段に交代しました。佐藤康九段は自身の経験から、「いちばん調子のいい棋士が挑戦者になる。一方、タイトル保持者は第1局、第2局と対局を重ねながら調子を上げていく」と話していました。

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トークショーが始まる前に、第7期竜王戦七番勝負について佐藤康九段に聞きました。

竜王戦七番勝負が竜王-名人の対決となるのは今回で5回目。過去の戦績は2勝2敗です。1回目は1994年の第7期竜王戦、前年に初タイトルとなる竜王を獲得した佐藤康光竜王に、五冠を保持していた羽生善治名人が挑戦しました。第1局のパリ対局から羽生名人が3連勝、佐藤竜王も2勝を返しましたが、第6局が決着局となり、羽生竜王名人(六冠)が誕生しました。羽生七冠が誕生したのは、その2年後の1996年です。

「当時は羽生さんがタイトル戦で勝ち続けていました。一方、私は竜王を獲ったあと、それほど実績を挙げていませんでした。タイトルを獲ってから生活パターンが変わり、勝率も将棋の精度も落ちていました。ですから防衛というよりも挑戦する気持ちでしたが、竜王と名人という最高峰の戦いですから、それに恥じない戦いをしようという気持ちはありました。結果は残念でしたが自分のベストは尽くせたと思います。今回、広瀬さんと豊島さんがどういう戦いをするのか、私も注目しています」(佐藤康九段)