深浦康市九段と上村亘五段が控室を訪れ、検討しています。ここまでの進行について聞きました。
「これが最前線の将棋なのですね。豊島さんの65手目▲2四桂は思いきった手で驚きました。対して広瀬さんは、玉を右にもっていくことで相手の攻めに空を切らせようとしています。豊島さんより時間を残していることから、入念な準備をしてきたことがうかがえます」(深浦九段)
「私は8七金の形が気になって、先手が指しづらいように見えてしまいます。現状は後手をもって指してみたいです」(上村五段)
図からは、先手はどこかで1歩を持って攻めにいきたい、後手は少しずつ形をよくしていきたい、という方針で進むと予想されています。じりじりとした戦いが続くかもしれません。深浦九段は「すでに70手台に入っていますが、ここからの第二次の戦いが重要になってきます」と話していました。