2019年8月 2日 (金)

堂々とした桂打ち

20190802f図は14時頃の局面。豊島名人が36分の考慮で▲5五銀と出た手に対し、渡辺明三冠が32分の考慮で得した桂を7四に据えたところです。△7四桂はどこかで▲7四歩と打たれる筋を消しながら△8六桂や△7六歩などと攻める味を作った攻防手ですが、先手から▲4四銀や▲4四歩とこられるのがかなりの迫力なだけに、思いきった一手といえます。激しい進行になりそうです。

Dsc_52311 (渡辺明三冠。自玉の危険度を見切っているかのような堂々とした指し回しだ)