2019年8月の記事

2019年8月23日 (金)

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豊島名人の仕掛けから中盤戦に入りました。▲1六角は13時45分ごろの局面で、豊島名人の消費時間はわずか4分! 木村九段は2時間32分と、早くも残り時間に差がついています。
▲1六角の前例は1局で後手勝ちですが、豊島名人が悠然と飛び込んでいることから、かなり先まで研究している変化なのかもしれません。

Dsc_0468(猛スピードで進める豊島名人。どこまで研究範囲なのだろうか)

37図の局面で昼食休憩に入りました。12時までの消費時間は▲豊島3分、△木村1時間31分。昼食の注文は豊島名人がチキン山椒焼きのご飯大盛り(鳩やぐら)、木村九段がチキンカツ丼のご飯少なめ(ふじもと)。対局は12時40分に再開されます。

Dsc_0445(チキン山椒焼きのご飯大盛り)

Dsc_0448(様々なおかず。チキンは山椒の爽やかな香りが決め手)

Dsc_0452(チキンカツ丼のご飯少なめ)

高野秀行六段の観戦記は、読売新聞に掲載されます。そちらもあわせてご覧ください。

Dsc_0431(本日の朝刊には、小暮克洋さんによる竜王戦決勝トーナメントの▲鈴木大介九段-△橋本崇載八段戦の第7譜が掲載されている)

Dsc_0432(高野秀六段は「栄治の本で勉強しないと」と、1階の売店で飯島栄治七段の『相掛かり▲6八玉型 徹底ガイド』(マイナビ出版)を買ってきた。飯島七段は読売新聞で「竜王戦見聞録」を担当している)

23戦型は相掛かりになりました。挑戦者決定三番勝負第1局に続いての登場です。

第1局は、木村九段が8筋の歩を交換されても、▲8七歩と打たない積極策を採用していました。

24図の△7三銀に▲7七桂! △8七歩▲8五歩から決戦になりましたが、豊島名人が優勢になってそのまま押し切っています。

本局は11時を前にして、局面が動きました。

25▲2四歩と再び2筋を合わせたのは、△同歩▲同飛から▲3四飛と横歩を狙うつもりです。この仕掛けは、相掛かりでは部分的によく指されています。▲2四歩に豊島名人が使った時間は、わずか2分でした。