2019年6月28日 (金)

大石直嗣七段の見解

2019062852_213時50分ごろ、図は着手から25分が経過した局面で、棋士室を訪れている大石直嗣七段は以下のように見解を述べました。
「近藤さんは見慣れない筋で攻めていきましたね。それに対して、藤井さんは悩ましいタイミングで△8六歩と突っ掛けました。▲8六同銀だと8筋に香を打ちやすくなります。▲8六同歩だといつか△8五歩を狙われそうですが、こちらを中心に対局者は考えられているのではないでしょうか。以下△2八角▲2九飛△1七角成▲1四歩△1八馬(参考図)という展開が予想されます。その反撃筋をやる前に8筋の歩を突き捨てたほうが得だと、藤井さんは判断されたのでしょうね。私でしたら、現局面はどちらかといえば後手を持って考えてみたいです。攻めている場所が先手玉の筋なので、そこをポイントとして見たいです」(52手目、棋譜・コメント欄より一部抜粋)

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Photo_47 (担当記者に見解を述べる大石七段。後手をもって考えてみたいと話した)