現地を訪れている棋士に封じ手予想を聞きました。
屋敷九段「▲8五飛が自然かと思います。横歩取りになり、1日目から激しい応酬で進み、面白い中盤戦になりそうです。互いにこういった展開もあると考えていたと思います。先手の景気がよさそうですが、まだこれから難しい勝負が続きそうです。
佐々木勇七段「▲8二飛△6二桂▲3五飛が通るかどうかが大事かなと思います。それの対策はあると思います。▲8二飛に△6二金も考えられます。形勢判断がわかりません。流れは広瀬さんがよさそうですが、互いに弱点は同じです。ゆっくりすると△4五桂から△6五桂という反撃を食いそうです。どちらかというと、後手を持ってみたいです」
鈴木九段「激しい将棋になりました。全体的に先手がよくなるかと思いましたが、簡単ではなく、広瀬八段も焦る展開ではないかと思います。
封じ手になった手でいい手を指したいです。▲8五飛は無難ですが、もうひとひねりしたいんです。△3七角はそれなりの成算があって指された感じです。広瀬さんとしては難問を出された封じ手だったのではないでしょうか。先手が悪いとも思えないのですが、わかりません」
飯島七段「学校訪問をして、読みの蓄積があまりないので恐縮です。▲5四飛△同銀▲3四飛は△4一玉▲5四飛△1九角成があるんですね。▲8五飛か▲8二飛のどちらかと思います。実戦的なのは▲8二飛です」
高浜女流2級「封じ手は▲8五飛ではないかと思います。桂取りをかけながら飛車を逃がしていますし、横から攻めるほうが玉に迫りやすいと思います。
私が竜王戦の大盤解説会を担当するのは2回目です。明日は大きく注目される対局の2日目ですので、横歩取りが得意の飯島七段に深く将棋をお聞きして、盛り上げていきたいと思います」
2018年12月12日 (水)