2018年6月の記事

2018年6月25日 (月)

457七にいた角を5九に引いた局面です。棋士室を訪れた宮本広志五段は、先手が次に何を指すか難しい、と話しています。ここから、△8六歩には▲8六同歩と応じられます。以下、(1)△8五歩は▲同歩に△同桂が角に当たらず、(2)△8六同角▲同角△同飛は▲5九角の1手が無駄になりますが、手損の代わりに駒を持つことができます。
宮本五段は「戦いが起こりそうにないなあ」とつぶやきました。

Img_9530_2(モニターを見ながら見解を述べる宮本五段)

40昼食休憩後、藤井聡七段は形にとらわれずに△3三金と上がりました。棋士室の村田智弘六段は、▲6五歩と突いて▲4四角を狙う筋を示しており、4四の歩にヒモをつけて備えます。
Img_9392(モバイル中継で局面をチェックする村田智弘六段)

39上図の局面で、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲都成1時間9分、△藤井聡30分。昼食の注文は藤井七段がイレブンのサービスランチ(ハンバーグ&エビフライの盛り合わせ)、都成五段がやまがそばの親子丼セット。対局再開は12時40分です。
本局の駒は児玉龍兒師作、源兵衛清安書が使用されています。
Img_9396
Img_9398

Img_9401


Img_9400

Img_9403

6月23・24日(土・日)に第31回アマチュア竜王戦全国大会が行われ、栃木県代表の桐山隆さんが22年ぶり3度目の優勝を果たしました。当日は森内俊之・日本将棋連盟専務理事や羽生善治竜王が対局の様子を見守りました。上位入賞者は来期竜王戦の参加資格を得ます。

【第31期アマチュア竜王戦 速報】
https://www.shogi.or.jp/event/2018/06/31_14.html

都成竜馬(となり りゅうま)五段は今期が2期目の竜王戦参加。前期はランキング戦2回戦で敗れ、昇級者決定戦に参加。3回戦の脇謙二八段戦で敗退となりました。
今期は、脇謙二八段、田中寅彦九段、星野良生四段、牧野光則五段、高野智史四段、大橋貴洸四段を破って、6組優勝。自身初となる決勝トーナメント進出を決めました。
居飛車と振り飛車、どちらも採用するオールラウンダー。最新の定跡に精通し、師匠である谷川浩司九段譲りの切れ味鋭い終盤力が持ち味です。
Img_9348_2

藤井聡太(ふじい そうた)七段は今期が2期目の竜王戦参加。前期は6組ランキング戦を勝ち進んで優勝。決勝トーナメント進出と同時に5組に昇級を果たします。決勝トーナメントでは1回戦で増田康宏四段に勝ち、公式戦29連勝という前人未到の偉業を達成しました。2回戦では、佐々木勇気五段と対戦。自身の連勝記録更新に挑みましたが、惜しくも敗れています。
今期は5組ランキング戦で中田功七段、阿部隆八段、船江恒平六段、石田直裕五段を破って優勝。2期連続で決勝トーナメント進出と4組昇級を決めました(竜王戦2期連続昇級の規定により七段昇段)。
卓越した終盤力と容易に崩れない手堅さが持ち味の棋風です(肩書は当時のもの)。
Img_9354_2

18戦型は相居飛車、雁木模様の駒組みに進んでいます。18手目までの局面の前例は6局あり、都成五段は先手を持って経験ある形です(第31期竜王戦6組ランキング戦、▲都成五段-△高野智史四段戦、先手勝ち)。そのときは▲3六歩から駒組みを進めましたが、本譜は▲5八金と上がりました。
27しばらく進んで、▲7九玉で前例を離れました。1局あった前例では▲4六歩△6四歩▲4七銀△6三銀▲3八飛△5四歩▲3五歩と進んで歩がぶつかってます(2018年5月、第31期竜王戦4組ランキング戦決勝、▲増田康宏六段-△三枚堂達也六段戦、先手勝ち)。ここからは未知の戦いとなります。

両対局者が着座したあと、しばらくの間を置いてから一礼を交わしました。藤井聡七段が駒箱に手をかけ、両者が駒を並べます。そのあと、振り駒が行われ、と金が4枚出て都成五段の先手に決まりました。
Img_9296_2


Img_9305_2
Img_9308_2


Img_9332
Img_9334