2017年12月の記事
見どころ解説、閉会
両対局者が退場したあとに、青野九段と飯島七段が対局の見どころについて語りました。約200人が参加した前夜祭は、盛況のうちに閉会しました。
見どころ解説
青野照市九段
飯島栄治七段
中締
南さつま市 本坊輝雄 市長
飯島 渡辺竜王とは四段昇段が同期なので、昔から知っています。「渡辺竜王」と呼び慣れています。
青野 そうですよね。渡辺さんはほかの人よりも竜王というタイトルに、格段に愛着を持っているはず。だからそう簡単には渡さないはずですよ。明日は羽生さんが先手番。羽生さんは研究どおりに勝ってよかった、と喜ぶ人ではない。将棋はいろいろな可能性があるということを追求するタイプ。明日はどんな戦いになると思いますか。
飯島 第1局は相掛かりでした。先日の対局(注・11月29日の順位戦A級)は角換わり。今回は角換わりではなく、矢倉や相掛かりになるのかなと思います。羽生棋聖が攻める展開になるのではないでしょうか。
(中締めのあいさつは南さつま市の本坊輝雄市長から。「今回、依頼されて西郷隆盛の砂像を作りました。どんな熱戦にも崩れない砂像です。どうぞご覧になってください」)
(この対局にあわせて西郷隆盛の砂像が作られた。南さつま市では毎年、砂像を展示する「砂の祭典」が開かれている)
対局者決意表明
前夜祭開幕
19時、薩摩伝承館で前夜祭が始まりました。開催地の指宿が「指す宿」と読めることで、あいさつでは多くの方が指宿と将棋との縁について触れていました。
主催者挨拶
読売新聞西部本社 中井一平 代表取締役社長
日本将棋連盟 井上慶太 常務理事
来賓挨拶
九州通信ネットワーク 眞部利應 取締役相談役
指宿市 豊留悦男 市長
乾杯
指宿白水館 下竹原利彦 取締役本部長
(読売新聞西部本社の中井一平・代表取締役は「第30期の節目にふさわしい対局。大勝負が繰り広げられることを期待したい」とあいさつ)
(日本将棋連盟の井上慶太常務理事は「白水館は『3月のライオン』でタイトル戦のモデルになった場所。素晴らしいところと聞いていて、実際に来て対局場の広大さに圧倒された」と話した)
(九州通信ネットワークの眞部利應・取締役相談役からは「九州では昨年、日本将棋連盟九州研修会を立ち上げていただいた。14名でスタートして現在は34名。鹿児島からも1名参加している」と、九州での将棋の盛り上がりについて話があった)
(指宿市の豊留悦男市長は「ゆくさおさいじゃした」と鹿児島弁で歓迎。「ようこそお越しくださいました」の意味)
(指宿白水館の下竹原利彦・取締役本部長が社長代理で乾杯の音頭を取った。「この1年間、『将棋を指す宿、指宿』とPRさせていただいている」)
検分
指宿に到着
七番勝負第5局、鹿児島で対局
渡辺明竜王に羽生善治棋聖が挑戦する第30期竜王戦七番勝負。シリーズ成績は渡辺竜王1勝、羽生棋聖3勝と、羽生棋聖が復位にあと1勝まで迫っています。渡辺竜王がカド番をしのぐか、羽生棋聖が竜王に復位して永世竜王有資格者となり、「永世七冠」を達成するか。注目の第5局は12月4・5日(月・火)、鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われます。
立会人は青野照市九段、新聞解説は飯島栄治七段、記録係は古森悠太四段。現地大盤解説会の解説は佐藤和俊六段、聞き手は山口恵梨子女流二段。
インターネット中継は棋譜・コメントを琵琶、ブログを文が担当します。
【囲碁・将棋】:竜王戦:カルチャー:読売新聞
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【公式】指宿温泉 旅館 砂むし温泉 | 指宿白水館 | 公式ホームページ | 鹿児島県 旅館
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