2017年11月の記事
2017年11月 5日 (日)
終局直後の様子
【渡辺竜王の談話】
――2連敗のあとの初勝利となりました。
「とりあえず1つ勝てて、ほっとしました」
――先手の中飛車から相穴熊の展開は想定されていましたか。
「本命ではなかったんですが……。途中からは、しょうがない、しょうがないという展開になってしまって。忙しい将棋になってしまったな、という感じでやっていました」
――封じ手前後の局面はどう思われていましたか。
「かなり手の広い終盤戦だったので、ちょっとわからなかったです。封じ手を見てから、また考えようと思っていました」
――2日目はどのあたりで手ごたえを感じましたか。
「△5二飛が結構ぴったりした手だったので、それで少しよくなった気がしました」
――1勝2敗で次は第4局です。
「少し間が空くので、新しい気持ちでやれればと思います」
【羽生棋聖の談話】
――一局を振り返っていかがでしたか。
「初日でかなり激しい展開になりました。ただ、封じ手の局面で、あまり思わしい手がなかったので、ちょっと作戦としてはどうだったかなというところですね」
――その後は激しい展開が続きました。
「いやあ、歩切れですから、ずっとつらいような感じがしてました。ちょっとずつ苦しいかなと」
――第4局に向けての抱負をお願いします。
「気持ちを新たに、次に臨めたらと思います」
渡辺竜王が1勝を返す
竜王戦第3局は17時7分、108手で渡辺竜王が勝ち、シリーズ成績を1勝2敗としました。消費時間は▲羽生7時間6分、△渡辺7時間7分(持ち時間は各8時間)。第4局は11月23・24日(木・金)に新潟県三条市「嵐渓荘」で指されます。






時刻はまもなく16時30分を回ります。
図は15時20分頃の局面。








14時35分頃、長期戦が予想される中で後手の△3四金に対して、先手は敵陣に銀を打って桂香を取りにいきました。こうなると長期戦模様から一転して激しい攻め合いが予想されるところ。



図は14時頃の局面。先手は飛車を成りながら自陣に引きつけました。控室の検討陣は「これは確実に長くなるね」と長期戦を予想しています。