2017年7月2日の記事

2017年7月 2日 (日)

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藤井四段の連勝ストップに当たり、棋士と藤井の母・藤井裕子様からコメントが寄せられている。

◆佐藤康光日本将棋連盟会長・九段
ここまで将棋界の枠を超えた注目が集まる中、14歳という若さで夢を与え続けてくれたことに感謝します。彼の棋士人生はまだ第一歩を踏み出したばかり。とてつもなく強くなってほしいと思います。

◆加藤一二三九段
藤井聡太四段の△9七歩は好手でしたので一時互角になったように思いましたが、佐々木勇気五段の▲5八玉がさらによい手だったので藤井四段側にはこれをしのぐ手が見つからず、以後、佐々木五段側が好転し、本局は藤井四段の負けとなりました。30連勝という初の連勝記録大台達成は惜しくも実現なりませんでしたが、藤井四段の実力は中学生にしてすでに本物です。14歳にして常に沈着冷静、強靱な精神力を備える藤井四段ではありますが、他方でプレッシャーも無意識下には感じていたはずです。ここでいったん気分を仕切り直して真っ白な気軽な気持ちになっていただき、ここからまた新たな目標の達成に向けて今後はさらに伸びやかに、しなやかに、研鑽を重ねていただけたらと考えております。長い棋士人生はいま、ここに始まったばかりです。この先の勝ち星も敗戦も、そのすべてをご自身の力に変えて人々の心に感動を与える棋譜を数多く紡いでほしいと願います。超新星の誕生に湧く将棋界ですが平安時代より指し継がれる「将棋文化」が大輪の花を咲かせることができるよう、偉大な後輩の成長からは、今後ますます目が離せませんね。

◆杉本昌隆七段
竜王戦決勝トーナメントという大舞台を経験し、ここまで将棋界を盛り上げてくれたことに関し、師匠として、一人の棋士として「ありがとう」といいたい気持ちです。連勝は止まりましたが、14歳の藤井四段はここからが本番。今まで通りの将棋好きの少年の気持ちを忘れずに。一喜一憂せず、次の記録に向かって精進してください。

◆母・藤井裕子様
勝負なので負けは仕方のないことだと思います。経験を糧にしてこれからも「強くなる」という目標に向かって進んでいってほしいです。

本局の中継は以上で終了します。7月8日に行われる阿久津八段-佐々木五段戦もお楽しみに。ご観戦ありがとうございました。
 

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101手までで、佐々木五段が藤井四段をくだしました。終局時刻は21時31分。消費時間は▲佐々木4時間35分、△藤井4時間49分。勝った佐々木五段は、次戦では阿久津主税八段と対戦します。また、藤井四段は公式戦で初の敗北。自身の持つ公式戦最多連勝記録(29連勝)の更新は成りませんでした。

63図は▲8四歩と飛車を取り合った局面。中継室では関浩六段が△8七歩▲同銀△9七角成▲8三歩成△同銀▲9一飛と検討している。そこで△6四馬は▲6六香が痛打。また手順中の▲8三歩成に手を抜きたいところだが、後手に速い攻めがない。
先手の佐々木五段が優勢になっている。

Dsc_0163 (佐々木五段が藤井四段の連勝を止めるのか。優勢といわれている局面だ)
 

49_2▲5八玉に藤井四段が21分使って夕食休憩。消費時間は▲佐々木五段3時間6分、△藤井四段3時間50分。対局は18時40分に再開される。
夕食の注文は、佐々木五段が「ミニとんかつ定食」(みろく庵)、藤井四段が「若鳥唐揚定食」(みろく庵)。

Dsc_0216 (左がミニとんかつ定食、右が若鳥唐揚定食。どちらもみろく庵のもの)

Dsc_0226 (ミニとんかつ定食)

Dsc_0221 (若鳥唐揚定食)
 
対局者と同じ物を注文して撮影しています。
 

49△9七歩に対して、1時間21分の長考で▲5八玉と寄ったのが図の局面。▲5八玉までの消費時間は▲佐々木3時間6分、△藤井3時間29分。先手は攻められそうな9筋の戦場から玉を遠ざけた。いきなり攻めるのは、うまくいかなかったのだろう。

Dsc_0169 (△9七歩に対して、▲5八玉と互いに手を渡す渋い応酬だ)