2017年6月26日 (月)

記者会見

Dsc_0465 (記者会見場に入る佐藤康光・日本将棋連盟会長と藤井四段)

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佐藤康光会長 本日はこのように多くのみなさまに長時間に渡りまして、お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。藤井聡太四段が本日、勝ちまして、29連勝という新記録を達成いたしました。本当に大変な記録を達成してくれたなという気持ちです。
これからもますますどうなるか楽しみですけれども、一局一局に注目していただければと思います。

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―― 藤井四段、今日はお疲れ様でした。今回、29連勝というとてつもない大記録を達成したわけですが、いまの率直な気持ちをお願いします。
藤井四段 そうですね。自分でも29連勝というのは想像もできなかったことで、喜びとともに、非常に驚いています。
―― 21日に28連勝のタイ記録を達成されてしばらく日にちが空きましたが、今日はどのような気持ちで迎えられましたか。
藤井四段 今日は強敵の増田四段で、また、竜王戦決勝トーナメントという大きな舞台ということもあって、連勝記録自体は意識しないようにと気を引き締めて臨みました。
―― これでこれで29連勝目なのですが、昨年の加藤九段との初対局から思い出、印象に残る対局がありましたら、ご自身の感想も添えて教えていただけますでしょうか。
藤井四段 初戦の加藤先生に教えていただいた対局が印象に深いですね。加藤先生の迫力ある闘志を、盤の前で実感できたというのは本当に貴重な経験だったと思います
―― タイトル戦では竜王戦で決勝トーナメント、棋王戦で挑戦者決定トーナメントに進出されています。初タイトルの最年少記録は18歳6カ月ですが、これについてはどうお考えでしょうか。
藤井四段 まだまだ実力をつけることが必要だと考えているので、タイトルを狙える位置まで、まず実力をつけたいと思います。
―― 非常に嬉しい結果になったと思いますが、いま誰にその気持ちを伝えたいですか。
藤井四段 家族と師匠には連絡したいと思っています。
―― まだプロになられたばかりですが、最後に今後の目標をお聞かせください。
藤井四段 実力を高めて、タイトルを狙う棋士になりたいと思っています。
―― 28連勝のときと29連勝。タイ記録と新記録という違いがありますが、感情的にはどのような違いがありますか。
藤井四段 やはり単独1位になれたというのは自分でもいままでと違った、特別な感慨があると思います。
―― 29連勝ということで、先ほど自分でも想像できないということをおっしゃっていましたが、いまどこまで勝つのか、いつ負けてしまうのかとすごく注目を集めていますが、ご自身としてはどういうプレッシャーがかかっているのか。また次は30連勝ということでまた大台になるのですが、連勝に対する意識を教えてください。
藤井四段 連勝記録というのはいつか必ず途切れてしまうものでもあるので、自分としては連勝は意識せずに、一局一局全力を持って指していきたいと思います。
―― プレッシャーはありますか。
藤井四段 これだけ注目していただいて、緊張というかプレッシャーはあるのですけれども、それに押しつぶされてしまってはよくないので、なるべく自然体で指すように心がけています。

Dsc_0525 (29のボードを手に微笑む藤井四段)

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(書き起こし・独楽、写真・吟)