2016年8月の記事
2016年8月15日 (月)
一挙両得の金寄り
図は69手目▲5五金の局面。この手はふたつの意味があります。ひとつは4七香と連動させて▲4四金と出て後手玉に迫る意味。もうひとつは▲7三歩成△同桂▲7四歩に△6五桂と金を取られるのを避ける意味です。
長考の末の一手
図は55手目▲4六歩の局面。丸山九段は58分の長考で、角を直接攻める指し方に出ました。△2八歩成▲4五歩△8八角成▲同玉△2九とが予想されています。
▲4六歩のほかに▲5六歩と突く手も有力といわれていました。いずれも先手十分が検討陣の見解でした。比較検討に時間を使ったと考えられます。
20時過ぎの控室
19時35分過ぎの控室
個性の出た指し方
図は54手目△2七歩まで。控室では直前の△7三歩では△7三桂、△2七歩では△2八歩が本命視されていました。△2七歩は△2八歩成から△3八とで銀を取りにいくつもり。
意外な手順ですが、「三浦さんらしいといえば、三浦さんらしいです。陣形についてのとらえ方が独特なんです。7三歩が堅いので△2七歩が間に合うと見ているのですね」と控室を訪れた棋士が話します。
ただし、形勢は先手が少しよいようです。丸山九段は50分以上使い、残り時間は15分を切りました。三浦九段は残り1時間21分です。
18時50分ごろの控室
18時過ぎの将棋会館
(控室では青野照市九段がスマートフォンで日本将棋連盟モバイルを見ながら棋譜を並べる)
対局者の夕食
夕食休憩に入る
図の▲7八玉の局面で三浦九段が29分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲丸山3時間44分、△三浦3時間10分。対局は18時40分再開します。