2015年12月の記事
2日目開始直前の対局室
封じ手は▲3七桂
第5局2日目
大盤解説情報
東京(千駄ヶ谷、新橋)と大阪では2日目(12月3日)に大盤解説会が行われます。
【東京・将棋会館】
日 時
12月3日(木)16時30分開場、17時開始
会 場:
東京・将棋会館2階研修室
出 演
鈴木大介八段、安食総子女流初段
入場料
一般2000円(各種割引あり)
http://dojo.shogi.or.jp/event/index.html#kaisetsu_28ryuou_05
【関西将棋会館】
日 時
12月3日(木)17時開始
会 場
大阪市福島区「関西将棋会館」
出 演
福崎文吾九段、村田智穂女流二段
入場料
一般1500円(各種割引あり)
http://www.shogi.or.jp/kansai/club/kaisetsukai.html
【新橋駅西口】
日 時
12月3日(木)18時開始
会 場
東京都港区JR新橋駅西口
出 演
大内延介九段、藤森奈津子女流四段、梶浦宏孝四段
現地大盤解説会
立会人の封じ手予想
立会人の西村九段と飯塚七段に封じ手予想を聞きました。二人とも▲9六歩を本命に挙げました。
西村九段「私は▲9六歩だと思います。今日の雰囲気ですが、序盤で▲1五歩と端の位を取ったのに対して、糸谷竜王の対応が注目されました。実戦は5筋の位を取って対抗して、それを中心に局面が動きました。双方一長一短があって難しい将棋です。
渡辺棋王はうまく戦いのタイミングをつかめるかどうか、糸谷竜王は攻めを押さえられるかどうかです。封じ手の局面は、すぐ戦いになるか、あるいはにらみ合いが続くか分岐点です。封じ手が▲3七桂なら急な流れになるかもしれません」
飯塚七段「これまで二人の竜王戦は展開が早かったですが、1日目はゆっくりした流れでしたね。封じ手は▲9六歩か▲3七桂が有力です。ここまで守りに手を入れていたので、その流れで▲9六歩かなと思います。▲9六歩は▲9七角の含みを作って有効な手です。
糸谷竜王は駒がばらけているようでバランスが取れていますし、渡辺棋王は固めて攻めを狙っています。互いに持ち味がよく出た進行です。明日は封じ手から少しして渡辺棋王が仕掛けるでしょう。
渡辺棋王の駒組みの無駄のなさは感心しますね。後手の理想形は分かりませんが、居玉のまま戦って、流れに沿って中段へはい出る感じでしょうか。糸谷竜王は一本調子の展開は避けて、乱戦にしたいと思っているでしょう。その中で勝機をつかむのが糸谷竜王らしいですから」
1日目終える
渡辺棋王が41手目を封じる
図は40手目△4二銀の局面。ここで封じ手時刻の18時になりました。手番の渡辺棋王はすぐに封じ手をする意思表示をしました。1日目の消費時間は▲渡辺3時間11分、△糸谷4時間26分。対局は3日9時に再開します。