高野山は、開創から1200年。空海(弘法大師)が修行の場として開いた、真言密教の聖地です。和歌山県の東北部に位置する山域の総称で、「高野山」という名称の峰はありません。
周囲に広がる八つの外輪山を「外八葉」、八つの内輪山を「内八葉」と呼び、金剛界曼荼羅の十六大菩薩に相当させています。これは、蓮の花を象徴する曼荼羅の中心に高野山があると説いたものです。山内には117の寺院があり、52は参詣者へ宿を提供しています。
いずれも豊臣秀吉ゆかりの寺院である青厳寺と興山寺を1869年に合併して、総本山金剛峯寺と称するようになりました。「金剛峯寺」の名称は、元来は高野山一山の総称ですが、明治以降は寺院としての本坊をさします。