2015年11月の記事

2015年11月19日 (木)

R04_21ss

5六銀が4五に上がった局面(左図)。真田七段は「これは落ち着きようがない。のっぴきならない局面」と話しています。(1)△5二金▲5四歩△同歩▲同銀△5三歩▲2二角成△同銀▲7一角△7二飛▲5三銀成△同銀▲同角成△同金▲同飛成(参考図)は先手よし。後手は歩切れで2二銀が壁です。

(2)△6五銀▲5四歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛も後手やや不満とのようです。「▲4五銀にしっくりとした手が見えません。糸谷さんもそう思ったから▲4五銀を決行したのではないでしょうか。ここは渡辺さんも長考すると思います。どちらにとっても大事な局面です」と真田七段。

B352 (控室の真田七段。実戦で指される前から▲4五銀を検討していた)

現地では1日目の大盤解説会が始まりました。解説会情報はこちら

B317 (棋士紹介)

B331 (解説のトップバッターは飯塚祐紀七段と)

B339 (中村修九段)

B334 (解説会場)

B343 (こちらは控室。真田七段が午前の検討情報を香川女流三段に伝える)

B348 (香川愛生女流三段)

糸谷竜王は13時23分に入室。再開してすぐに▲5八飛を指しました。これで先手中飛車、後手居飛車の対抗形になりました。渡辺棋王は記者が退室したあとの13時37分に戻ってきました。

B262

B274

B281

B283

R04_16 12時30分、図の局面で先手が37分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲糸谷2時間4分、△渡辺1時間16分(持ち時間は各8時間)。糸谷竜王の昼食は松花堂弁当、渡辺棋王はうな重でした。対局は13時30分に再開します。


B228 (糸谷竜王の昼食)

B234

B211 (渡辺棋王の昼食)

B216

吉川屋の湯は穴原温泉の自家源泉。泉質は弱アルカリ性単純泉。浴場は片倉山と摺上川に面していて、大自然のパノラマを楽しむことができます。対局者も昨日は温泉で英気を養ったと思われます。(写真は吉川屋提供)

Y001 (かもしかの湯)

Y002 (さるあみの湯)

Y003 (藤太の湯)

Y004 (弁天の湯)

吉川屋のすぐ横に摺上川と片倉山があり、見事な風景を作りだしています。対局室からもその絶景を楽しむことができます。

B021 (吉川屋3階から摺上川を望む)

B018

 

B008 (川沿いにそびえる片倉山)

B203 (荒々しい岩肌が目をひく)

B031 (ホテルのラウンジから見える景色)

吉川屋は天保12年(1841年)に創業。竜王戦の開催は、第10期竜王戦第2局、第24期竜王戦負第4局に続いて3回目。清流・摺上川のほとりにあり、周囲を囲む山々の紅葉が楽しめます。近くに湧き出る穴原温泉は、奥州三名湯のひとつである飯坂温泉のすぐ北に位置していることから、奥飯坂とも呼ばれています。
車でのアクセスは、JR福島駅からなら北に25分ほど。宮城県と山形県の県境にも近く、米沢からは30分、仙台から1時間、松島から1時間30分、会津若松から1時間30分ほどです。お近くの方はぜひ現地大盤解説会にお越しください。

【第24期竜王戦負第4局 ▲丸山忠久九段-△渡辺明竜王】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/24/ryuou20111124-25.html
【第24期竜王戦負第4局 中継ブログ】
https://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/244/

【第10期竜王戦第2局 ▲谷川浩司竜王-△真田圭一六段】
 1997年10月28日 於・福島・穴原温泉・吉川屋
 持ち時間 ▲竜王 谷川 浩司
 各8時間 △六段 真田 圭一

▲7六歩  △8四歩  ▲7八金  △3二金  ▲6八銀  △3四歩  
▲7七角  △8五歩  ▲3八銀  △7二銀  ▲2六歩  △7七角成
▲同  銀  △4二銀  ▲1六歩  △1四歩  ▲9六歩  △9四歩  
▲4六歩  △6四歩  ▲4七銀  △6三銀  ▲6八玉  △5二金  
▲5六銀  △3三銀  ▲5八金  △4二玉  ▲7九玉  △5四銀  
▲6六歩  △7四歩  ▲4五歩  △7三桂  ▲3六歩  △3一玉  
▲3七桂  △6二飛  ▲4六角  △6一飛  ▲8八玉  △9二香  
▲4八飛  △4二金右▲1七香  △6三銀  ▲4七銀  △5四歩  
▲1八飛  △2四銀  ▲2五歩  △3三銀  ▲1五歩  △同  歩  
▲同  香  △同  香  ▲同  飛  △1三歩  ▲1九飛  △8一飛  
▲1二歩  △2二銀  ▲3五歩  △同  歩  ▲同  角  △5二金  
▲4四歩  △同  歩  ▲同  角  △4二香  ▲2二角成△同  玉  
▲1一歩成△同  玉  ▲2四歩  △2二玉  ▲2三歩成△同  金  
▲2四歩  △同  金  ▲2八香  △2三歩  ▲2四香  △同  歩  
▲3四銀  △3三歩  ▲2三金  △3一玉  ▲3三銀成△4一玉  
▲4三歩  △同  香  ▲同  成銀△同  金  ▲4四歩  △同  金  
▲4六香  △5二玉  ▲4四香  △5五角  ▲4二香成△6二玉  
▲4六銀  △同  角  ▲4九飛  △3五角  ▲4三飛成△8六歩  
▲同  銀  △8四香  ▲4四歩  △8六香  ▲同  歩  △6九銀  
▲5三金  △7一玉  ▲6三金  △8六飛  ▲8七歩  △7八銀成
▲同  玉  △8七飛成▲同  玉  △6九角  ▲7八銀  △8六歩  
▲同  玉  △8五銀  ▲7七玉  △7六銀  ▲6八玉  
 まで、131手で谷川 浩司竜王の勝ち。
(消費時間=▲7時間16分、△7時間58分)

B044 (吉川屋の外観。4つの宿泊棟がある)

B045 (ロビー入り口)

B054 (明治中期に当時の吉川屋館主が配った資料)

11時15分ごろ、中村修九段がニコ生に電話出演。現地の様子を伝えています。

B209

B192 (中村九段の手元にあるのは「女流棋士しおり」。オンラインショップで購入可能です)

【日本将棋連盟オンラインショップ】
6枚セットはこちら。1枚ごとの購入はこちらでできます。